065_爆誕。
大きな黒い竜の諸々やっていこう工房です。
時刻は変わらずお昼過ぎ、少女の装備を作成しようというお話の続きです。
「びびびときたね!」
「すげー不安w」
「たのしみー」
ピコンと電球を頭の上に光らせて、閃いた感じを演出するクロさんです。ちなみにこちらも不思議道具で、どんな効果があるかというと、クリエイターの頭上に浮遊して、電球を光らせるというものでありまして、ただそれだけの、フレーバー的なアイテムです。装飾とも言います。
普通に照明にも使えますが、光っている時間が短いので不便ですね。
ちゃっちゃかちゃっちゃかと、作成を開始します。
材料は、
「材料は今まで狩ってきた素材を適当に出すぜ」
ガンマンが不思議袋をひっくり返して、貴重な、獣由来の素材を提供します。
「十分十分、素材は揃っているや、不思議ちからっぽいものも充填完了!」
両腕それぞれの大きな5本の指を広げて左右から、球を握るようにして胸元で構えるクロさんです。
ぱちぱちと、雷のようなものが瞬き、光を発します。
ヒュンヒュンと、素材がそこへ吸い込まれるようにして集まり、材料へと分解されて、不思議な力で再構築されていきます。
大型クリエイターであるところの黒い竜であるクロさん、その巨体を苦にしないように細かな工作をする秘訣が、この不思議な力、念じて動かし、工作をするやり方でございます。
製作者の思い描くように部品が宙を飛び、削られ曲げられ、鋳造され、切られて組み合わされ、接合され、コーティングされていきます。
というか、縫製されていきます。布です。少なくとも布に見えます。
具体的には服です、少女のサイズに合った、服です。
巨体のクロさんと比べると、ドールサイズというよりは、ミニュチュアサイズの衣装が、縫い上げられていきます。
不思議な力をふんだんに縫い込んでいるのか、複雑怪奇な紋様が、幾何学的なそれに、一見何を表示しているのか不明な文字列を書き込んだもの、が、光の渦となって服に吸い込まれていきます。
「耐刃、耐衝撃、耐閃光防御、耐熱、耐寒、耐圧、局地的適用に、自動サイズ調整からの、防御力増大および、自己再生機能、さらには、自動浄化機構を組み込、この辺りは基本セットだな、
そして、色は可愛くピンク、
スカートで、丈は短く、
ストッキングは薄桃色、絶対領域はもう古い?いやこれは譲れないね!
ステッキは必須、
髪飾りはかんざしモチーフで、
あー、自動的に軽く化粧もされるように付与しておいてー
で、ちょいちょいっと、着せ替えて……」
不思議ちからで、バンク付き効果音付きのBGM込みで、少女を変身させます。
シルエットがスレンダーな体つきを強調していますね。
魔法少女が、爆誕しました。




