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060_山での日常、狩と処理。

 朝です。

 二人して、キッチン兼洗面所で顔を洗って、どこから水を引いているのかは分かりませんが、蛇口をひねると水が出ます、軽く歯磨き。


 トーストとベーコンエッグ、ミルクにトマトな朝食を済ませて、お着替え。

 軽く戦闘装束、ガンマンスタイルのガンマンさんに少女さん、です。


 お馬さんへの餌やりとかブラシシングとか手入れとか、本馬の意見を聞きつつ、軽妙洒脱なジョークを交わしつつ、馬具の装着。


 忘れものがないか確認いたします。戸締まりはそれほど気にする必要はなく、自動的に獣よけからの迎撃システムが起動しているわけでございますれば。


 意気揚々と、栗毛の牝馬へ、タンデム乗馬で出発進行となるわけでございます。


「どこにいくかっていうと、鍛冶とか道具作りとか諸々頼んでいる職人の所だな」

「おー、じゅうつくっているヒト?」


 その通りであるとか言いつつ、朝靄が薄れつつある山間の林道というか山道というか、獣道よりは舗装されていたりするところを、ぽっかぽっか、ぱーん、ぱーん、ずどん、ごしゃん、ずんバラりん、のちんちろりん、ずーるづるの、ぼーりぼり、とか騒がしく移動していきます。


 擬音の元は、朝から元気よく襲いかかってくる獣を片端からハンティングしているそれです。

 ある意味生活音でありますので、BGMとして売り出せば、これは落ち着くと、一定の評価を受けるのではないでしょうか?


 認識が歪んでいます。

 一般的ではありません。

 ガンマンさんが根城にしている御山にとっての日常風景であるのでありましょう。


「まあ、流作業ではある。ただ、やっぱりしばらく留守にしていたせいか、獣、若干増えているような手応えではあるなw」

「いれぐい?すれてない?」

「回収が忙しーんだけど、加減できへん?」


 平原からガンマンの住居であるログハウスへの道すがらと同じく、起用に前足で獲物を蹴り上げながら、不思議袋に収集していく馬がぼやきます。


「まあ、ある程度放置しておいてもいいんだけどな、そうすると、夜に黄泉帰りったりするんだよなぁ、それはそれで面倒臭い」

「おきあがり?」


 吸血鬼がすむ田舎町ではないわけでございますが、混沌流出の定番で、死体がまるで生き物のように動き出して、ヒトや秩序的な構造物などに対して攻撃的な反応を示す現象が、稀によくあるわけでございます。


 基本、法と秩序サイドが、穢れとかして分類しているカテゴリであるところの、放置された死体であるわけで、見立て的に混沌側が使うにやりやすくなっている、わけでございます。


 このあたり、秩序サイドのヒトが持つ共通認識が、逆に混沌現象を呼び寄せ補強している、ようにも見えるわけでございます。


 そういった厄介事が存在するので、獣やヒトの死体は放置し辛いわけでございます。

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