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055_もうゴール?いいえ通過地点です。

 主要街道を外れての山道です。


 かっぽかっぽと、それでも最低限石畳が敷かれた坂道を、馬に乗ったガンマンと少女が進んでいっています。


 鬱蒼とした森林です。自然林。標高はそれほど低くはないはずなのに森林限界が不自然に遠いような感触です。


 ルート66の宿場町から出発して二日ほど、少女の住んでいた寒村からは七日くらいほど時間が経過しています。


 おおよそです、時間の流れすら混沌流出の影響であやふやになっていることがあり、一日二日のずれは常識的にあるという、非常識加減でございまして。


 距離や位置関係すら、微妙に変化し続けていることもあり、正確な地図が作りづらいというお話もあったりします。


 流石に大陸ごと大きくずれるということは、滅多にございませんが、それでも数千年のスパンで見ると、新大陸やら浮遊大陸やら、海底から上昇する大陸やら、逆に蜃気楼のように消えてしまう大陸やらあったりするところに、油断のならなさが存在するわけでございます。


「いやあ、こっちに戻ってくるのも久しぶりだなぁ」

「おー」


 ぱーんと、山間に響く拳銃の音です。

 別にのどかな山道ということではなく、数歩歩くごと獣にエンカウントして、駆除して行っているわけでございます。


 最も現れては瞬時に退場していくような流れでございますので、呑気に散歩をしていることと変わらないと、言えなくもございません。


 少女も的確に馬上より、ライフルを構え、狙い、発射し、仕留めていきます。


 獣の死体は、馬が、やや、やれれだぜ、という雰囲気を出しながら、器用に踏み弾いて、空中に浮かせ、その側面に付けられた、不思議袋に叩き込んでいきます。


「やれやれだぜ」


 実際に喋ってますね。

 

 回収がしやすいように道からあまり離れていないところで仕留めてくださいとか、注文もつけています。


 このガンマンが戻ってきた山では、その周囲の獣はlevelも高く、山中やら森林内の獣はさらに高く、おまけに、この広域がdungeonと化しているのか、混沌の流出が頻繁に行われているのか、その数が尽きることなく、沸き続けているのです。


「まあ、だから、ここで獣を狩って、よろず厄介ごと解決ギルドに素材を納品するだけで、かなり稼げるんだよなぁw」

「ぬれあわーw」


 当然かなりの実力がなければ、ただただ死地なだけでございますが。

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