033_サラダボウル、油ましまし。
「宿取りに行くぞー」
「おー」
夕方の街です。幹線道路たるルート66沿いの宿場でありまして、そこそこに賑わっている感じでございます。
建築文化とかは混沌流出の結果やはり混沌としていまして、
あちらには、木造二階建て高床式の家屋、屋根も木製とかやら、
こちらには、なまこ塀に囲まれた平屋、瓦ぶき屋根やら、
霧の都っぽい、総煉瓦づくりのちょっと高めの建築様式やら、
どう見ても不自然な巨木にそのまま家屋をくっつけたものやら、
竪穴式住居じゃないですかねこれはというものまで、
多種多様な統一感のない、そのような景観でございます。
さらには、ちょっと気を抜くと、視線をそらして、戻した瞬間に建築がされているような、忙しさがあったりもします。
「こういうな、新しい街に来た時にはやっておくといいルーチンがあるんだよ」
「ふんふん」
そのような街の、多分安定している、変に混沌としないであろうなという、大きめの道を、馬で移動しながら、ガンマンは言います。
街中での騎乗は禁止されていない、ところも多いです。
車両扱いですので、のり入れ禁止の道もありますが、ある程度、道幅が広ければ問題ないというスタンスの街が多いわけです。
「それはズバリ、”よろず厄介ごと解決ギルド”に顔を出すということだ」
「へー」
説明しよう、よろず厄介ごと解決ギルドとは!
その言葉そのまんまの意味でありまして、無秩序に発生するskillもちやら、獣やら、混沌流出による、あれやこれやの厄介ごとを、どうにかして被害の少ないうちに解決してしまおうと、有志が集まって行動している、互助組織っぽいものであるのでございます。
その活動範囲は広く、多岐にわたっていると言われています。
基本他の運輸とか通商とか農業とかの互助組織やら、利益団体、公益団体やら、行政組織では、手早く対応できなかったり、既得権益的に動きづらかったり、分類がはっきりしなかったり、そのようなあやふやな案件を一手に引き受けてしまおう、をコンセプトに作られた、
秘密結社である!
……いやまあ、待ってほしい。
いろいろ言いたいことがあるのはわかるよ?
ええとね、法と秩序を守っていては解決できない案件が多いのよ、ほんま。
混沌に対応できるのは、混沌のみではなかろうか、が、発足のコンセプトなのでありまして。
「まあ、逃げも隠れもしないで堂々としている秘密結社というのもどうかとは思うがなw」
「それなw」




