031_vsしがらみ。
野営地の朝です。
ラジオ体操が神わざクラスになっています。
いや意味がわからないくらいの高レベルな身体能力ですね、少女もそうですが、それに難なく付き合ってしまうガンマンのそれもそうです。
「よし、じゃあ、朝飯にしよう!」
「おー、ぺこぺこ」
ホットサンドメーカーぽいもので、手軽に食パンに具材を挟んで朝ごはんにいたします。
もちろん不思議道具の分類ではありますが、これは素材とかその機材アイデアがどうしてあるという存在的な不思議でありまして、物理的には何らおかしなものではございません。
たまに物理現象そのものが混沌的なものでおかしくはなってしまいますが。
「不思議コンロでお手軽料理♪」
「ふふーん♪」
具材はチーズと狩りで得た獣肉のうち不思議技能やらで成熟させた鳥っぽい何かであります。
飲み物は、これもなぜか存在する珈琲でありまして、引いた粉のまま持ち歩いておいて、不思議ドリッパーとかで入れたりしています。
「お嬢のは、砂糖とかミルクとかいっぱい入れておくなー」
「あーがとー」
普通の珈琲が自然にあることの異常性が不思議でありますが、インスタな珈琲も存在しているわけでありまして、そのあたり、もう、気にした方が負けではなかろうかなとか、いろいろ諦めることをお勧めしております、では、次の方どうぞ〜。
ミルクと砂糖の件ですか?はい察してくださいませー。
「……あー、そういやあの村のことどーしよーか?」
「むら?」
いや忘れないでいただきたいわけでございますが、一夜にして住民が姿を消してしまった、少女が住んでいた寒村のことでありますよ。
「誰かに報告しておいた方が実はいいんじゃぁないかとか、珍しく気をつかってみるわけなんだがどう思う?」
「めんどー」
特に拘りがあるようにも見えず、反応の淡白と言いますか無関心に過ぎるきらいはあります少女の反応でございます。
基本0levelの時代で生活していた村でありますので、あまり思い入れというものができなかったようであります。
薄皮の向こう側にあったものであるわけでございますれば、まあ、今更どうこうする気にもならず、心のどこかにもあまり引っかからないようであります。
「まあ、ほっといたら誰かが気付くよな……近隣の村人とか、管理しているお役人関係とか?」
「ん」
熱々のホットサンドを頬張りながら、返事をする少女であります。
「全員謎の現象で消えましたということになれば勝手に調査とか調整とかするか、まあ、俺の仕事じゃぁねえわなw」
「ん、これおひしい」
チキンチーズホットサンドで優勝した少女とガンマンでございました。
結論:ほっときましょう、面倒臭いし。




