027_犯人はこの中にいるから範囲攻撃。
「手当たり次第に怪しいものを消していけば最後には解決する、んじゃねーかな?」
「ちからわざすぎる!」
笑いながら少女がツッコミを入れたりします。
場所は相変わらず寒村でありまして、さて今晩は何処に泊まりましょうかとか、相談するようなっ夕方時刻です。
集会所件宗教施設としての大きめの建物が、結構頑丈でありますので、そこにしましょうか、
からの、
けれど、人体消失事件の原因がはっきりしていない村で一晩過ごすのはどうかな、
という意見もございまして、結果として、村の外へ出て、野営をしつつ、観察を続けるべきではなかろうかなとか、ざっくりと方針を決定したりしていきます。
「いやまあ、正直はところ謎解きをする必要があるんか?という気もする」
「そやなー」
好奇心ぐらいしか行動原理がないと申しますか、ガンマンさん、ちょっと飽きてきてるのかもしれません。
村人大量消失の謎を解いて、どのような得があるのかなとか、元村人元師匠の弟子であるところの少女としても、それほど、こだわりがないような感覚でして。
「自分の住んでいた村なんだけど、興味ねーの?」
「よーおぼえとらんしー」
確かにそこで生活していたし、人との付き合いもそれなりにあったような感触はあるのであるけれども、薄布ごしに見て触れていたような覚えしかなく、現実感に乏しい、というような感想を、少ない語彙で語る少女でございました。
「あー、level0であったからかな?こう存在そのものが不確かであったからとかなんとか?」
「そーかも?そーだね」
存在するためのエネルギーが必要最小限であったかとか、柵とか影響力とかその辺りがほとんどなかったとか、いたのに見えていないとか、そのような感じであったのであろうかな、と。
あまり手のかからない存在であったこともあって、ないがしろではないにせよ、それほど心を砕いで接してくれるような村人も存在しなかったということでしょう。
「そういや親は?」
「むかしにしんでたみたい?」
流行り病でバタバタと亡くなった過去がありまして、その中で、両親もあっけなく死亡したとのことであります。
それもよく覚えていないわけでありましたが、現在知能がlevelUPボーナスで上昇していますので、当時のことをそう推測するくらいはできるわけです。
少女は、断片的なおぼろげな記憶を上昇した知力で補って、脳みそをぶん回して、過去を形作っていくわけであります。
「俺も親はいねーなー!」
「おそろい?」
それなりに愛情のある両親だったような覚えが、おぼろげにある少女ではありますが、
感傷的になるほどには、つながりが作れていなかったようでございます。




