019_飽きるまで育ててみよう!
「朝起きると0levelにもどって、総取得経験店も0に戻る、けど、成長した肉体精神能力はそのままって、いやまあ、すげーやべーw」
「やべー!」
取得したskillがリセットされてしまうことはデメリットではありますが、ここに、規格外成長少女が爆発的に誕生いたしました。
大型新人で有望株です。
1日の終わりか、始まりか、その間か、その瞬間に取得経験点が0にリセットされて、levelも合わせて0になってしまうが故に、村では”残念な”というような形容詞が冠されていたのでしょう。
日々の生活で得られる経験はわずかなものであり、それを普通の”ヒト”は翌日に持ち越して、数年かけて物心つく頃に1levelに到達させていたわけでございす。
けれども少女はその体質と申しますか性質と申しますか仕様によって、それがなされなかったわけでして、それ故に、周囲との能力値のギャップやらskill未取得のハンデやらで、その存在を低く見られていた、のでありましょう。
性質は純粋無垢であったのでそれほど迫害というものは受けなかったようではございますが。
容姿も人並み以上であったが故に、
”残念な”と呼ばれていたのでありましょうね。
「と予想するわけだ、でだ、昨日というか一昨日?俺様と一緒に戦って、大量の経験点を得たことで初めてlevelupを果たした結果、その体質?のようなものが判明したんじゃーねーかなと」
「おー」
積み上げられた能力値のボーナスはそのまま引き継がれるようでありますので、次の検証は、どこまでそれを伸ばすことができるのか?
となりました。
「よーし、今日は一緒に色々狩りに行っちゃうぞー」
「いっちゃうぞー」
すでに、一般人の4倍から5倍の身体能力を持っている少女でありますし、武器と弾薬の在庫も十分となりますと、安全圏からの狙撃ではなく、真正面からの制圧でもいけるんじゃないかなとか、軽いノリで、狂乱の一歩を踏み出す、二人であるわけでございます。
栗毛の馬がやれやれという雰囲気を出しながら、一つ鳴いているのが、今朝のハイライトでございましょうか?
「八十九の勢いというやつだな!群を相手にすると効率がいいなぁ!」
「おー、89匹よりは多かったようなきがする?」
そこは、控えめに言っても戦場でございまして、
猪とか豚に似た顔を持つ大柄な、太めの人形獣が、その身を鉛玉で穿たれて、
死屍累々とか、死の山、血の川とかそのような風景が、ほんわかと広がっています。
どうやら、寒村の住人が消失したことで、周囲の縄張り的なものが変化してしまい、獣たちがうごめき始めていたようでありまして、獣の出現率が上がっているようでございます。
「つまるところ経験点の元がゴロゴロあるということだな!」
「ゴロゴロー」
今日は昨日よりも相手のlevelが上であり、量もこなしてしまったので、成長度合いがえげつないことになっております。




