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015_新しい朝が来た。

「朝は水分補給からの体操が気持ちよいルーチンだと思うんだな」

「どーい」


 不思議な鞄から出した不思議道具で水を確保して、喉の渇きを癒し、その水の残りを、洗面器に移して顔を洗って、タオルで拭いて、ぷはー、と気持ちの良さそうな、息を吐きます。


 タオル地あるんですよ。普通に織物で作られています。少々高級品ではありますが、ちょっと背伸びをしたならば、庶民でも手がとどくお値段で流通しているようです。


 不思議紡績工場とか魔法の織り機とか、そのまんまコピーペーストの魔法とか、達人技の手編みとか、作成方法は、枚挙にいとまがないとか千差万別とかそういうものでありますが。


 吸水性も抜群なものから、まあ、それなりに、というものまで、多種多様な品質を取り揃えていたりします。


「”ラジオ体操”っていうらしんだけどよ、”ラジオ”っていうのがよくわからんのよね」

「かいじゅうのたいそうかな?」


 ラジオ体操第一から順に、第二、第三へ数が増えるにつれ、難易度が増していくようになっているものでございまして、最後の方は確かに、ある意味怪物でなければ実行できないような、身体の動きになっているようでございます。


「第九まで行くと動きが目で追えないんだよなー」

「からやん?」


 妙な合いの手を入れている少女でございました。


 基本どこから流れてくるのかわからない文化でございますが、有用そうなものは定着していくわけでございます。


 もっとも、その渦中で内容が変容することも多々ありますので、これはそもそも元は何であったのかが不明になることも多いわけでございます。

 結局のところ役に立っている、実用的であるというあたりが、文化として生き残る条件になっている、ことが多いのではないでしょうか。


 単純な四肢の運動から始まって、全身を揺すったり、筋を伸ばしたり、縮めたり、首を回したり飛び跳ねたりの基本動作から、ある種武道の演舞に近いような動きを流れるように行ったりしていくガンマンであります。


 少女もそれを器用に真似ていきます。

 ぴょんぴょんと跳ねる動作は可愛いですが、結構な高さまで苦もなく飛び上がっていきますし、なんとすれば、宙でくるりと回ったりもしています。


 身長は140cm弱、4フィート半くらいでしょうか、体重は30kgちょい、70ポンド弱?の小柄な少女でございますが、運動性能は、大人顔負けというところでしょうか?


「いやまあ、活発なお嬢さんというレベルじゃねーなw」

「はい、げんきです!うごきすごーい!たのしー!」


 残像を残すくらいに走り回ったりする少女です。


「けど、なんか、レベルは0にもどってる?みたいなー?」

「ま?」

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