表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/100

100_因からの果、DiVA、でわ。

 それは何であったのでしょうか?

 寒村での”残念な”と呼ばれていた少女さん。

 その”残念な”少女を除いて、村人全てを生贄にしてしまった、旅の人。


 旅の人は故郷の街を救いたかったのです。

 そのまちは、幼児を犠牲にして成り立っていた街で、

 彼の近しいヒトも、迷宮に飲まれてしまいました、

 後悔だけが残り、それを歪な柱として、生きてきました、

 生きてきてしまったのです。


 最初は小さな迷宮核でした、

 旅人さんは、いく先々で、それに贄を与えて、育てていきました、

 願いを叶えるための大きさにするために。


 いつもいつも、あの、憎い、子供を飲み込む迷宮を、

 消し去ることを願いつつ、

 ヒトを喰っていったのです。


 最後にその寒村で、村人を生贄にした夜、

 一人の少女が例外規定に引っ掛かりました、

 それを生贄にすることが、システム的に困難であったのです。


 その結果、旅人へと呪いのような効果が発動します、

 仕様です。


 彼が願ったのは、子供喰らいの迷宮をどうにかする手段を得ること、

 当然それを邪魔するような流れになる対象を生贄にすることは、

 致命的なエラーを呼び起こすことになるのです。


 そして、寒村の”残念な”の少女は、そのケースに、当たります。

 ええ、もう、直接的に、そのまんま、事態の解決に充てられる、クリティカルな存在でした。


 結果として、旅人は迷宮核に飲まれます。

 塩となって消えました。


 その寒村に、育ちきってしまった迷宮核を残して、

 願望を実現するという機能を育てた、それをです。


 村の、教会的な、秩序を維持するためのポイント、アンカーに設置されたそれに、

 たどり着いて、願い事を言ったのは、その”残念な”少女でありました。


 望みは何か?


 そのようなことを、旅人が消え去り、フラットな状態になった、迷宮核が少女に伝え、

 少女は、特に深く考えないで、応えたのでした。


「んで、お嬢はなんて願ったんだよ?」


 宴会の席で、師匠のガンマンが、弟子の少女に、おちょこ片手に尋ねます。


「なんかいいかんじによろしく!」


 迷宮核は願いを叶えました、

 つまるところそういう物語であったわけでございます。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ