010_見取り稽古?
なんのおと?
つづく、くりかえされる、ひっきりなし。
ひびく、つたえる、しらせる、なにか?なにを?
これは、せかい?
みえる、みせられる、
えらべ、とれ、たねがある、めがでる、のびる、わかれる、すすめ?
おすすめ?
……思考がクリアになっていく、
世界への解像度が上がっていく、
感覚がどんどん鋭くなる、
どこからか溢れ出てくるのこの知識は何?
「”職業_job”選択”拳銃使い_gunslinger”
”基本技能_basic skill”取得、”拳銃使い_gun mastery”
”初期技能選択_skill get”、”鷹の目_hawk eye””早撃_QuickDraw”
……借ります師匠」
「ゑ、何?あれ?うっそー」
少女の変容にただただ驚愕するガンマンでありました。
馬側面に引っ掛けてあった、ロングバレルのライフル、
ウィンチェスター_Winchester rifle M1873
を、流れるような動作で構え、レバーを引き、撃ち放つのです。
馬の背に逆向きに乗り、体を足だけで、馬上のガンマンを抱えるようにして支え、両手でライフルを構え、軽快にレバーアクションを繰り返し、追跡してくる犬頭獣へ、.41弾を確実に胴体へと当てて、のけぞらせ、脱落させていきます。
「”取得経験値_Exp”を”職業_job 拳銃使い_gunslinger”へ使用、
”騎乗射撃_Parthian shot” 取得、”拳銃使い_gun mastery”のLvUP、
能力値への割り振りは、職業対応の自動化へお任せで」
さらに精度を増した射撃が懲りずに追跡をする犬頭獣へと吸い込まれて逝きます。
「ひゃっほー、たーきーしょっと、だぜい、だったかな?」
「いやほう、いい笑顔だぜい、いいね、やるねー、さいこうだねー!」
ノリノリではしゃぐガンマンと、
にっぱり笑って、レバーをがしゃんこして、ライフルを打ち続ける少女でございます。
協力して敵に対応するという時点で、ガンマンと少女の間に特別な繋がりが発生しました。
これをパーティが成立すると表現します。
この場合のパーティとは、宴会とか集会とではなくて、複数人が一つの目標に向かって作業を分担協力していくという意味合いの、party です。
まあ、結果的にどんちゃん騒ぎをしていることには違いがありませんが。
ともかくパーティが成立したので、犬頭獣を退治した経験が、成長するための得点となって少女に流れ込んだわけでございます。
その結果が、うっそー、とガンマンに言わしめたわけです。
ええ、つまりは、そういう仕様となっております。




