用語&現在の登場人物一覧――私は『神』なので溺愛されるのは当たり前ですが『神』のために世界を壊したいと思います。
≪用語≫
国:キュイモドス
大きな台形を象っている国。頂点にはケール湖があり、なだらかな坂のまま底辺には街がある。真正面から見て三つの河が流れており、その終わりは滝になっている。
これは底辺の街の先の地面が内側に軽く反れ、落下防止用の柵が設置されている。通貨などはなく、すべて物々交換で成り立っている。
元々、国の境には『防壁』という透明な魔法障壁があった。
ケール湖の裏側は絶壁と言えるに近い森で、裏側からの侵略は無理である。
ケール湖:山の頂にある水源。
初代の女神ケーオスが作り出した湖。水源部分をえぐり、今の形がある。だの水だと思われていたが、五百年前から魔力を高める水源であることが作中にて明かされる。キュイモドス国民は潜在的に強力な魔法が使える体に、変異している。
三つの河:ピュプノス・モーロス・オネイロス
キュイモドス国内に流れている三つの河の名前。
国土を正面から見て、左がヒュプノス、中央のモーロス、右がオネイロス。
警備について:神の警護、門番。山の警護、見回りなど。外敵に備えた軍隊。三つの括りがあり、階級制度になっている。
アーテー戦争:キュイモドスの礎となった戦争。
表向きに始祖キュイモドスの住人が外の国から攻撃を受け、長い間、戦争をさせられたキュイモドスの民たちの危機に、女神ケーオスが外の国の民を諭し、その憎悪を洗い流す為にケール湖を作り出し河を境界とさせた。真実は外交手段であった資源がつき、さらに他国から支援断絶また侵略をされて開戦、その際に、まだ資源があったグライア国に攻め入った。
そして元々、キュイモドスは『グライア』という他国の土地であり、現
キュイモドスの住人は『シドオス』という隣国の住人であった。
侵略は成功して、名を『キュイモドス』と変える。
六人の賢者:国を運営する役割を持つ特別な六人のことを賢者と呼ぶ。
以下、現在の賢者たちの役名
祭司:『神』と国民の橋渡し役にて相談役。
探求者:祭司が相談役ならば職などの相談役と実行役に加え外商も担当。
騎士:神の警護や国の防衛役。
医士:『神』から国民すべてを診る医師。他にも医者はいる。
使用人:『神』の世話係。また騎士たちの宿舎も担当している。女性のみ。
門番:『神』の『家』の門番。六人の賢者の歴史の中で初めての職である。
初代・女神ケーオス:キュイモドスの礎となった女性。
もう最愛の人が傷つかぬように自身の命と引き換えにケール湖を作り上げた。それでも国内の諍いは止められず、亡霊となり『神』になってしまう。
先代・女神:病弱な女性であった。当時の家庭教師はガヴァネス・フォン・リリックと彼女の弟子であった若きケーレス・ウェル・アレス。
下街へ行く機会も少なく、六人の賢者たちに疎まれていた。
ケール湖に沈む際に賢者たちの本心を知ってしまい、国を呪う。
騎士の階級:警護役――エクエス・シュヴァリエ
看守役――エクエス・シス
防衛役――エクエス・ナイツ
各階級ごとに差別があり、防衛役は『空想の敵』を相手にしていると
バカにされている。さらに『見習い騎士』とさらに低い地位がある。
しかし名家生まれが尊重されているので、表に差別は映らない。
名のある役名:一時でも『六人の賢者』に数えられた役は、そのまま残る。
これは『六人の賢者』が役をこなせなかった時の代役ができるように、残留している。
執事:使用人よりも地位が高く。使用人を含めて『家』のことを一手に任される。
使用人:『神』の身の回りを世話する者たち。神は女性であるからにして使用人は全て、女性である。
庭師:『家』にある植物や庭、壊れたところの修繕役。
商人:衣食住で必要な物の流通を任されている役。現在は探求者の元、運営している。
家庭教師:『神』の教育係。どの年代で賢者になったのかはわからないが一般常識から、魔法についてなど多岐にわたる。
階級制度:貨幣がない為、全てが平等であるとうたうが、実態は名前に階級がある。前が一つの者は下級、二つは中級、三つは上級で密かな差別対象、長い名の者ほど国に貢献してきたという証である。
使徒:『神』以外に魔法の力が顕現した人間のこと。
一般国民であれば、すぐに六人の賢者に事を伝えて『神』の傍付きする……と、表向きは伝えられているが、裏では六人の賢者たちに殺されていた。
協力者:『六人の賢者』に懐疑的な人々で構成された団体。
いつの時代やら、神の役に立つ為と『使徒』にされた人間が『殺される』と知り国外に逃亡させる役目を負っているが、現『神』の時代では血筋の流れで国外に逃亡など出来ず、何年も『使徒』として連れ去られても助けられずにいた。不満は大きく膨らんでいる。
≪キャラクターズ≫
偽りの神(名前不明)/12歳→?→?(女性)
・腰まである銀の髪、薄紅の瞳、ドレスは黄色を好んでいた。
旧六人の賢者の傀儡であり、祭り上げられた魔法が使えない少女。
世界を知らず過ごしていたが、偶然にも荷台に乗せられていた「誰か」を知る為に、ルルヤ・ホル・マティスに相談した後、なぜかお嬢様言葉から砕けた物言いに変わった。
「誰か」が、自分の双子の片割れであり「弟」であることを知る。同時に自分には、魔法が使えない「お飾り」であることを家庭教師のケーレスや蔵書庫のガヴァネスに指摘され、弟を救い、賢者たちを罰することを決める。
使徒という存在を前に意識を失い、夢の中で自分が魔法の根源であるケール湖の影響を受けていること、それが沈んでいる使徒や歴代の神たちであり自我が崩壊しそうになるが「弟」の力によってアイデンティティは保たれている。
本物の神(名前不明)/12歳→?→?(男性)
・肩まである銀の髪、薄紅の瞳、服は土で汚れ、素足。食事も充分に与えられられず、歳と釣り合わない痩せ細った体。
初代女神、先代女神より強大な魔法使いであり、主に「癒やし」に特化している。
最初こそ、自分と姉の違いに憤りを感じていたが、心が欠けていき、魔法を行使する際に見る「姉」に依存を見、希望にして生きてきた。その為、自分を助けてくれるのは「姉」だと信じ込むことで自我を保っている。
姉以外ではマルケルと接したが、心は解けず、ただただ姉だけを慕う。
助けてくれる姉以外はいらないと思い、危害を加える人間は「いなくなれ」と思っている。
現六人の賢者
祭司:ネモレ・レック・シンシス
老年の男性。賢者の中で一番の発言力、実行力を兼ね備え、現主人公担当時は、先代、先々代と賢者の地位を持っている。そのせいか周りが見えず慢心している。
探求者:バーネット・ワート・タイス
ネモレの補佐をしつつ、外商に力をいれ私腹を肥やしている。
騎士:シルウァヌス・シシ・デューク
騎士団騎士団長。先代から続けて賢者をしている。大勢の兵を率いる男ではあるが団員のモラルなどが崩壊しており、団長というのは肩書きでしかない。
医士:ヴィオス・グラーダ・ラジ
元々は街で開業医をしている男性。先代の担当医でもあった為、賢者になった。
使用人:メイオール・ワール・レナ
『家』の使用人全てを統括している女性。表では厳格な使用人として振る舞うが中身は、家の近くに豪邸を作り、遊び放題と欲望に溺れている。気に入った男を邸に招いては遊んでおり、家のことは他の真面目な使用人に任せている。
門番:ソヨト・ヨグ・ミコン
『家』の出入り口、門番をしている男性。流れでは騎士団から派遣された警護役が、先代の要望により賢者となった。襲名の際は何もなく、すんなりと名を並べ、一介の騎士であるが謎に包まれている部分が多い。
未来の六人の賢者たち
シスン・レック・シンシス/12歳→?→?(男性)
・司祭ネモレ・レック・シンシスの孫。
両親は事故で亡くし、祖父に育てられた。
セルディル・ケイ・ハンス/12歳→?→?(男性)
・シルウァヌス・シシ・デュークの弟子。
エルブ・エル・エーデリヒア/12歳→?→?(男性)
・ヴィオス・グラーダ・ラジの弟子。
リナ・リリガ・リガルド/12歳→?→?(男性)
・バーネット・ワート・タイスの甥。
バーネットの姉の子であり、姉夫婦はリナを残して河に流され亡くなっている。
ケーレス・ウェル・アレス/(男性)表:僕、裏:俺
・現在、主人公の家庭教師をしている。ガヴァネス・フォン・リリックの弟子であり、先代の女神にも会っている。密かに想いを寄せていたが女神は急逝し、さらに師匠まで亡くなった。不審に思いながら、当時も賢者であったメイオールに近づき、身を売りながら、情報を手に入れようとしていたが思ったように上手くいかず心が壊れそうな時に現『神』に救いの手を伸べられ、なんとしても六人の賢者を排斥しようとしている。
エリス・ホル・マティス/12歳→?→?(男性)
・未来の六人の賢者の一人。
主人公の周り
ルルヤ・ホル・マティス/(男性)
・元『執事』、意思が芽生えた主人公の想いを汲もうと、止まっていた時間を取り戻そうとしている。老年の男性。レガとマルケルの師である。
マティス家は『六人の賢者』に選ばれることが多く『家』の中でも賢者たちに次いで発言力がある。ルルヤが居たからこそ成立していた警備や使用人の所業は、彼が数日、出奔しただけで崩れ落ちた。
目的として主人公の両親を見つけること、街に下りてマティス家の息がかかった者たちに、現状を報告すること、六人の賢者を引きずり下ろす準備をした後に家に戻る。
そこには、たった数日で成長した主人公がおり、元々贖罪の為に命を投げ出す覚悟であったが、主人公が自分の全てを受け入れたことで、彼女に命を捧げることとした。
監禁されていたガヴァネス・フォン・リリックへ食事を届ける役を担っていた。
ハルナ・ホル・マティス/(女性)
・ルルヤ・ホル・マティスの孫娘であり、騎士団の中で最下位の『騎士見習い』である。
元々は警護役であった祖父の出奔を機に、団長のシルウァヌスが当て付け降格させた。祖父に任された騎士団でのまとめ役は辛く、神に会いにも行けない、八方塞がりなまま神と対面する。そして、やっとハルナ自身の言葉を吐露した。
メルイ・クー・エル/(男性)
・警護役。マティス家が密かに国家転覆する為に協力者を集めた際に賛同したエル家の次男。誰もが美形と言うほどに顔が整っている。ハルナの護衛も務めているが、今回の騒動に神を疎んでいたがハルナを救い上げてくれたこと。自分にはできないことをしてくれた、また年相応の神を見て考えを改め、個人としても協力をする。
エリン・コート・ユルル/(女性)
・騎士見習い。ハルナの護衛も務めている。身長が高く、腕っ節も強い。
可愛いものが好きで、遠くで見ていた神に高い高いできたことで満足。
考えることは苦手だが、肉体労働ならピカイチ。
レガ・ガル・センシス/(女性)
・『家』の使用人。母はキュイモドスの住人、父は外国人のハーフ。
下流の出身であり、幼少期に差別に遭う。同年代とも中々遊べず、六人の賢者たちから疎まれていたせいもあり、食糧など貧困な時期がある為、賢者と『神』を嫌っていた。
貧困時にマティス家に救われたことで、ルルヤの保護下『家』の仕事をしている。
体術などもルルヤに教え込まれており、隠しナイフなど装備。
主人公についてはルルヤを出奔させた憎い人間だったが、態度が変転した主人公を試す形から和解。押し込んでいた感情を吐露し、受け止めた彼女に心を寄せている。
マルケル・ガル/(男性)
・『家』での『庭師』を担当している。元々はルルヤの弟子であるが、ルルヤの出奔を機に、嫌がらせとして『執事』見習いから『庭師』にされる。
レガ・ガル・センシスはセンシスの三つ名がないけれども実姉である。
傍にいた大人がルルヤであったことで大人びた考えを持つが、年相応の様子を見せて、一番最初に主人公に対して噛みつくほどには純情ではある。鍛えているので、フットワークが軽い。
オーディ・ゼン/(男性)
・リナの従者であり幼なじみ。肩書きは『商人』であるがバーネットの傘下なので二つ名。リナの両親の死に疑問を抱いているが……。
ガヴァネス・フォン・リリック/(女性)
・レンガの塔に監禁されている女性。先代女神の家庭教師であった。
病弱な先代の女神を救おうと薬を取りに行く最中にて、六人の賢者たちに捕まり、弟子のケーレスには自分の死を伝えられた。同時に女神も亡くなり、塔の中で魔法の研究をしつつ、不貞腐れていた。
ルルヤの助言から塔に訪れた主人公との交流で『大人』として感情が湧き出し、外面は昼行灯を演じつつ、内面では主人公に対して愛を感じている。
スラグ・バーズ/(男性)
パフロ・レイ/(男性)
・中流の関所で働いている二人、スラグは看守役、パフロは護衛役である。
また先祖代々続いている『協力者』という団体に所属している。
エルピス/(女性)
・魔法を顕現した人。主人公とは同い年であり、明るい女の子。
『使徒』として『家』の裏手の奥に作られた小屋に住んでいる。
偶然、その小屋を発見した主人公に『みな殺されている』と明かされて発狂するが、何を思ったか、その運命を受け入れて賢者たちによって殺された。
一代目の『六人の賢者』たち
祭司:ニィシア・レック・シンシス
貴族:マルガ・ドゥリィ・ラスラ
騎士:ジョルジ・ダーラ・ウィズ
総帥:ササルガ・ル・クイラ
門番:ジン・クル・ミルル
教師:オーデア・クロス・ウラス




