新月
くらい空に彩られるのを待っている
ガラスの風鈴
関わりたくないここから
抜け出す魔法のない晩夏
さよなら
僕の弱さも苦しみも
さよなら
僕の懐かしさと愛しさも
僕は日記をつけるのをやめた
天の川は祭りのあと
すいせいはみどりいろ
尾を引く線路は消えてゆく
切符を持っている人間がこの世にいるのか
さよなら
君の笑顔もからかいも
さよなら
君の事が好きだったのに
僕は変わっていないのに
輝ける月は星を消す
君の輝きと無関心さに
僕は自分を見失っている
本当に僕は君が好きなのか
疑わせたのは他でもない
君の無愛想には敵わないよ
何もない僕
散った星の昔を
箱に詰めて大気圏に燃す
何も届かないよ
おそらく3年前に書いたもので、投稿するつもりが保留のままになっていた詩です。