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第165話 魔王のユニークスキル

 消滅は一度聞いたことがある。なので、俺が聞きたいのは強制従順というユニークスキルだ。


『強制従順とは、どんなに洗脳に対して耐性がついている者でも絶対服従で従わせることができるスキルです。欠点は相手がユニークスキルを持っていると使えないということです』


 近頃鑑定さんが万能すぎて怖い。


 え、ナニソレ。欠点とかわかるようになったの? ユニークスキルだよ? しかも、相手のだよ? 世に出回っていない情報をどうやって手に入れるんだよ。


『鑑定スキルを所持している者にアクセスをし、ステータスを調べました。そのおかげで相手のスキルがわかったのです』


 アクセス?


『私の能力が向上したために使えるようになった力ですね。鑑定というスキルにアクセスをし、乗っ取りました。そこからは簡単です。乗っ取った体はもはや自分の物。自身に鑑定をかけるだけでいいのですから』


 成る程。ハイジャックするまでは難しいけど、終わった後は設定とかいじればすぐに変えられる。そのことを現しているんだな。


『そういうことです』


 で、どうだったんだ?


『魔王のステータス、ですか』


 そう。これが一番問題。後々倒すのだとすれば、必須な情報になってくるからな。


 あ、魔王って鑑定遮断持ってた?


『持ってましたよ』


 やっぱりか。でもどうして鑑定できたんだ?


『自分の体に鑑定をかけた、と言ったはずですが』


 そっか。乗り移っている場合は自分の体と同じ感覚だったんだ。確かに鑑定遮断を持っていようがその効果は自分自身に鑑定をかけた時発動しないもんなぁ。


 話を戻そう。魔王のステータスはいかほどじゃ?


『オール3万です』


 …………は?


 オール3000? すっごい高いな。マジかー。もっと修行しなきゃなー。


『オール3万です』


 …………。


 俺のステってどれくらいあった?


『大体1500ほどです』


 …………。


 20倍……。


 お、俺だって強くなったんだよ!? あれからまあまあ強い敵をコツコツ倒してきて漸くレベルが200になったんだよ!? ステータスだって1500だよ!? 魔力に至っては1万超えだよ!?


『魔王は一万年よりもずっと昔から生きています。差があるのは当たり前でしょう。逆に、半年間でここまで強くなった貴方は人類の域を軽々と越える化け物になっています。魔王でもドン引きでしょうね』


 慰めてくれてありがとう、鑑定さん。でも、なんだろう。けなしてね?


『ソンナワケナイデスヨー』


 鑑定さんの機械音がさらに磨きのかかった機械音に……!


 いや何言ってるのかわからん。


 取り敢えずは襲撃とかしてこないだろ。あ、ツォッカのやつって襲撃のうちに入るのかな?


『入りますよ』


 ま、洗脳されてるもんな。敵っていう判断になるか。


 そうこうしているうちに、外が暗くなっていた。鑑定さんと話し込んで随分経ったらしい。会話を終了し、一息ついた。


 やっぱ静かな夜っていいなぁ。それに涼しいし。


 今更だがここには春夏秋冬がない。その代わり砂漠や雪山などがある。そこ以外は一年中丁度いい温度なのだ。


 ベットに転がっていて快適に感じるこの気温がいいんだよな。地球じゃあ真夏とか最悪だった。夜中に何度も起きて辛い思いしたなぁ。


 んん? 悪い思い出しかないぞ? おかしいな。


 夜の9時。いつもより早く、俺は眠りについた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ハッと目を開ける。もうわかっていた。目を開ける前から、ここはどこだか全てを理解していた。


 一面が白い世界。光の柱が立っていて……って、この説明何回もしてるからもういいだろ。


 そして、背後から迫る刃物。あんにゃろうぶち殺したろか?


 当然のようにひらりと躱す。それだけではなく、地獄の業火をぶちかましてやった。


 背中に感じる熱風。避けられたな。


「いやあ〜急に反撃とか止めてよ、もう」


 パグめ。


「今回は二回目ということで許すが、次やったら承知しないぞ?」

「ふふん。神であるこのパグ様に勝てるとでも思ってるのかなぁ?」


 コイツムカつく。殺っちゃっていいかな? テヘペロで済まされるだろ。こんな神何処にでもいる。


「なんか思った?」


 ゾワッとしたんだけど!


 パグはにっこりとーー影のある笑みを浮かべている。恐ろしや恐ろしや。


「はぁ。力がやっっっっと元通りになったからここに招待してあげたのに、その反応はないよ……」

「招待したやつを殺そうとしただろ。おい」


 明後日の方向を見て目を細めるパグ。ヤバい。本当に殴りたくなってきた。


「力が戻ったことはこっちとしてもマジでありがたい」


 俺は言う。


「ここで会ったが100年目。半年目か? まあ、いいや。殴らせろ」

「ちょ、酷くない!?」


 茶番をし、落ち着いたところで俺は本題を切り出した。


「なんで呼んだんだ? 話したいことでも?」

「君が何か聞きたそうだったから呼んだだけだよ。何も質問したいかはわかるけど。神力感知のことでしょ?」


 やっぱ心読まれてる。プライバシーの侵害だ。もうちょっと、神という名に恥じないことをしてほしい。


「わかってるんなら早く教えてくれないか? いつも時間制限あるだろ?」

「うん。じゃ、手短に説明するね。鑑定が話してくれたから大体は知ってると思うけど」

「俺が知りたいのは神の力を取り込むという点だ。一回死神の部屋に侵入したんだが、そこに神がいた。なんか神力感知が出来たから神の力を取り込んだらパワーアップした」

「ん? ああ……。よくわかった。うん」


 パグが頷く。


 ごめん。語彙力低くて。


「って、神いたの!?」


 パグって死神の部屋見れないんだっけ。俺の姿は監視してるって言ってたけど、何故か死神関係になると見えなくなるんだよね。


「機械仕掛けで、鑑定さんが言うには昔、死神が作ったものだってさ。戦時用にでも使われたんじゃないか?」

「機械……。知ってる神はいるね。2人」

「知り合いなのか?」

「一応。あんまり面識ないけど。会いに行く? なんかわかるかもよ?」


 いいね。会いに行こう。


 時間が来るまでになんとか会わなきゃな。

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