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第145話 感知が出来るただの天才(?)

 残った魔物を殺していく。チノ大草原に出発する前までは苦戦していた魔物が、簡単に殺せることに驚いた。


 ティラノサウルスみたいな竜もいたが、剣で二、三回切ったら死んだ。自分でもこれにはビビったぞ。


 ミィトはライラさんとカゲマルを安全な場所へ運びに行った。一旦お別れってことだ。因みにシロはシーファが抱えている。早く目覚めてー。


 え? プリン? 自力で戻ってこい。あんなん持てねえだろ! 前のあの体型が持ち運ぶのには一番良かったのになぁ。


「これで全部でしょうか?」


 体調が2メートルもあった蜥蜴を楽々と倒し、シーファは問うてきた。


「俺の大気感知には反応ないかな。ま、範囲は少ししかないから完全に倒しきったとは言い難い」


 大気感知は直径50メートルほ範囲しか探知できなかった気がする。まぁこのスキルは近距離特化のやつだから範囲が増えても別に嬉しかったりしないけどさ。


『大気感知はユニークスキルへ昇格したため、全感知上位に進化しました』


 ぶっへらほっほ。


 何!?


 それ、最高すぎるだろ! 俺、全部の感知系を覚えたってことでしょ?


 いや、上がらせて蹴落とすっていうこともあるかもしれない。ちゃんと能力を確かめなければ。っのいうことで、鑑定さんお願いしまーす。


『はい。全感知上位は、全ての感知系スキルを統合したものです。気配感知、魔力感知、空間感知、大気感知、熱感知、音感知、騒動感知、神力感知、生命感知の能力を扱えます』


 すげえぇ!


 転生してきてからずっと俺を助けてくれた感知。その全部がそろってるのか。期待しないわけにはいかないだろ!


 よ、よぉし。


 知ってるものもあるけど、一応全部鑑定していくぞ!


『気配感知・効果範囲は10メートルで敵も味方も関係なく、気配を感知しやすくなる』

『魔力感知・効果範囲は10メートルで敵も味方も関係なく、魔力を感知しやすくなる。空気中の魔力の動きも勿論、慣れてくると魔力の動きだけで相手がどういう技を発動するのかわかるようになる』

『空間感知・効果範囲は10メートルで空間の揺らぎを感知することができる。転移もその対象に入る。大気感知でも感知することはできるが、こちらの方が効果は絶大である』

『大気感知・効果範囲は50メートルで敵も味方も関係なく、空気の揺らぎを感知することができる。転生者限定のスキルの故、その効果は高い』

『熱感知・効果範囲は見たもの全てで敵も味方も関係なく、熱を感知できる。これによって、生きているか死んでいるかを判断することもできる』

『音感知・効果範囲は使者の聴力次第で敵も味方も関係なく、音を聞き取りやすくなる』

『騒動感知・効果範囲は騒動が勃発している場所で、空間を通してその場の光景を見ることができる』

『神力感知・神の力を感知することができる。使い方次第では神の力を取り込むこともできる』

『生命感知・生命の力を感知できる。効果範囲は無限大』


 完璧すぎる。実に完璧じゃ。


 騒動感知とか外れスキルかなー?


 って思ってた時期も俺にはありました。


 めっちゃ使えるんだよな。この騒動感知。


 え? そうだよ。もう試したとも。


 今、ラギ森林で魔物と冒険者が戦ってるところを見てる。で、わかったんだけど、これは誰かと誰かが戦っていることで感知の対象に入るらしい。実に使える。


 見えるっていうよりかは頭の中にその光景が映し出される感じだ。強いて言えば千里眼みたいな。


 生命感知はようわからん。


 気を取り直して、神力感知。これは神の力を取り込めるとか言ってるけどなんも感じないな。


 でもまだ魔物がいることがわかったから、シーファとその場に向かうか。


「よーし、魔物がいるからそっちに向かおーー」


 シーファを見て、言葉が止まった。


 黒々しいオーラがシーファの体から噴き出している。ホワホワ〜ってもんじゃない。ドバアァァァァ! だ。


 そうか、コイツ死神だったんだ……。


 でも神の力を取り込む方法がわからんな。……死神の力は間違っても貰わないぞ。せめてパグだろ。今度会いにいこ。で、力をもらう。ぐへへへへ。


「魔物がいるんですか? なら、退治しに行きましょう!」


 そんなことになっているとは知らず、シーファは意気込む。俺はぎこちない動きで頷き、魔物がいる場所まで案内した。


 騒動感知で感知したところは、ラギ森林の中だった。普通だったら景色が見えるだけで道はわからないのだが、なんかわかった。頭の中で、こっちだよーと道を案内してくれている。マジで使えるぞ、このスキル。


 現場に着く。まだ冒険者と魔物は戦っていた。筋肉モリモリだが、冒険者の方が押されてるな。魔物は……って、魔人じゃねえか!


 説明しよう!


 魔人とは、カゲマルみたいなやつだ! 以上!


 いやこんなことやってる場合じゃないって! 冒険者を助けなきゃ。


 んー? なんかこの筋肉冒険者、見たことがあるような……まあ、いいや。


 大きく冒険者のバランスが崩れる。そこを狙って、魔人が剣を振り下ろす。魔力感知で分かったが身体強化をしているようで、その動きは素早い。ま、俺から見たらスローモーションだけど。


 シーファはシロを抱えているので魔法は打てない。いい加減はよ目ぇ覚ませ!


 俺は剣を抜き、冒険者と魔人の間に滑り込む。そのまま魔人の攻撃を防いだ。


 蹴りを腹に入れられ、魔人は後ろへ吹っ飛んでいく。何本かの木を折り、漸く止まった。


 冒険者を安全なところへ避難させる。魔人は……あ、まだ生きてるな。


 剣を杖代わりにしてよろよろと立ち上がる魔人。俺は一瞬にして距離を詰める。魔人が目を見開いた。


「さて、もう逃げらんないぞ」


 首筋に剣を当てる。


「はは、和樹の生命反応が消えたと思ったけど……君が殺したみたいだね」


 生命反応? 生命感知のことを言っているのかな?


「私には勝てないよ。ほら、殺してくれ」


 魔人は目を瞑る。体内では魔力が動いていたが、魔力感知を持った経験が浅い俺は気付けなかった。


 剣を振り下ろす。瞬間、魔人の姿が消えた。空間感知に反応がある。


 転移をしたのか。


 くそ、逃げられた。


 ま、次会った時に殺せばいいか。


 悟はいつまでたっても気楽な考えだった。

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