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第107話 シロのレベルを上げよう! 1

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 本当に意味がなかった議論を終え、俺たちはギルドの外へ出た。


 気を取り直そう。魔物が攻めてくるまであと2日。俺が眠っていたせいでもう今は夜だが……。


 あ、そういえばルーゲラバイガルの素材が物凄く高く売れた。見たことない素材だったみたいで、それにとんでもない硬さだったので加工すれば防具になるのではないかと思われたらしい。加工できるかどうかはわからないけどね。


「少し眠っていてもいいですか? もう、眠くて眠くて」


 シーファが俺にいう。


 シーファは俺の看病をしてくれていたはずだし、疲れているのだろう。バイガルとの疲労も抜けきっていないはずだし。


 と、いうことであっさりと承認した。シーファがギルドに戻っていく中、俺は影の中に問う。


「カゲマルはいいのか?」

「魔人は睡眠などしない」

「まあ、シーファも寝ている間だと危険だし、シーファのところで見張っていてくれないか?」


 何かあったら大変だ。


「承知」

「すまないな。退屈だろうに」


 もう返事は返ってこなかった。シーファの元に行ってしまったらしい。あとに残ったのは俺とシロだ。シロは事情を察して、いつものようにシーファへと駆けてはいかなかった。


 こっちにいてくれたら俺も嬉しいし、デメリットはない。


「よし、今日はシロのレベル上げでもするか」

「わん!」


 シロが尻尾をふる。俺たちはロット国から出て、夜の草原を歩き始めた。


 なあ鑑定さんよ。夜だと魔物って強くなったりするのか?


『魔物にも夜行性があり、昼間活動していた魔物は夜になると眠ります。その代わりに、一段階強い夜行性の魔物が出てきます。ルーゲラ大森林は、昼間の魔物とは比べ物にならないほどの強さが出てくるだけで、他の場所はあまり変わることはありません。ですが、新米冒険者だとその強さの移り変わりで死亡してしまうことも多々あります』


 ふーん。ま、大丈夫だろ。俺らはギルマスと同列ほどの力を持ってるし。


『ただ、昼とは全く違う魔物が出てくるということなので戦い方がわからないこともあります。お気をつけください』


 成る程。そこら辺を気をつければいいのね。鑑定さんありがとう。参考になった。


「よし、今日はあくまでシロがメインだ。かなり危ない場面にならない限り、俺は手出ししないつもりでいる」

「わんっ!」


 ーー全部倒す!


 シロはいつでも準備万端のようだ。


 周りを見渡すが、魔物らしき姿はない。空にも、飛んでいる魔物はいなかった。


 と、大気感知で地面が揺れていることに気がついた。常人では気がつけないほどの小さな揺れだが、俺ならわかる。シロも、何か感じ取っているらしく体内の魔力が溢れてきていた。すぐに雷獣化できるようにしているのだ。


 地面の魔物など初めて相手する。確かに、どう立ち回っていいのかわからない。俺はなるべく音を立てずにシロから離れる。地面の揺れはシロに向かっていった。これで、戦場は一対一だ。


「バアァァ!」


 奇声をあげて、魔物が地面から飛び出す。間一髪でシロはそれを避けた。雷獣化していたらその巨体故に避けられなかっただろう。いい判断だ。


「がぅ!」


 シロの体が膨張していき、雷獣になる。全てを見惚れさせてしまう美しさと、強さを持っているのだから俺でも嫉妬してしまう。ま、俺の方が強いんだけども。


 ん? 自惚れているわけじゃないからね? バイガルをギリギリで倒して、これから魔物の大群に立ち向かおうというのに自惚れるとか頭がどうかしてるだろ。


 と、いうことを考えている間にも物事は進んでいた。


 魔物の外見は、土色と同化するためなのか全身が茶色だ。爪は特殊な形状で先端だけが尖っていて、他はスコップ型に広がっている。土を掘りやすそうだ。比べて短い足は何の役にも立ちそうにない。そして、目は1つしかなかった。図鑑で見た名前は……えっと……。


『モアグラです』


 そうそう。地味にそのままだよね。


「バア!」


 モアグラーーモグラでいいや。モグラが爪を振るう。シロは横へ飛んで逃げるが、爪の広い場所に当たってしまう。しかし、図体が大きいシロは微動だにしなかった。爪よりも遥かに鋭い眼光でモグラを睨む。


「ガオォォォォォン!」


 スキル《遠吠え》。これを聞いたモグラは怯んでしまう。そこに、雷が直撃した。


 衝動と共に、煙が舞う。土が目に入らないように、俺は顔の前で腕を交差した。


 煙が晴れる。地面は陥没しており、黒く焦げていた。勿論、モグラの姿なんて跡形もない。


 シロの姿が元に戻り、ふんわりとした毛皮になる。俺の元によってきて、「撫でて!」とばかりに頭を差し出してきた。お望み通り撫でてあげる。


「くぅ〜ん」


 甘えた声を出すシロ。俺は立ち上がった。大気感知に魔物が引っかかったからだ。それも、数体。


「ゴオォォォォォ!」


 そいつらは俺たちを威嚇するかのように雄叫びを上げた。


 見た目は小さめの緑竜。だが、その力は侮ってはいけない気がした。念のため鑑定をする。


 やはり、思った通りだ。俺よりかは劣るがこいつらはまあまあ強い。シロ1匹じゃ勝てるかどうかーー。


「わん!」


 ーー倒す!


 おいおいマジかよ。


「シロと同格か、それ以上の強さだぞ? 数は……三体もいる。お前にやれるか?」

「わぅ!」


 ーー馬鹿にしない!


 どうやら、なにがなんでもやるようだ。


 ……俺はシロがピンチになったら手を出せばいいか。最悪、聖柱で全員葬ってやるしかない。そこまでしてでもシロを亡くしてしまうことは避けたかった。


 俺はなるべく気配を消す。うーん、気配遮断のスキルが欲しいな。


『気配遮断を獲得しました』


 ナイスゥ! 思わぬ場所でスキルゲット! やったね!


 そして、シロとミニドラゴンの熱きバトルが始まった。

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