表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/259

第100話 ルーゲラバイガルとの戦い 2

 無傷でバイガルは立っていた。先ほどとは比べ物にならない殺意が俺たちの顔に突き刺さる。一番睨まれていたのは、シーファだった。邪柱を撃った張本人だから、バイガルが狙うのも仕方がないだろう。

 ‬

「シーファは後ろに下がって援護射撃をしてくれ。あと、ヒールを頼む」

 ‬

 俺の体力が回復していく。だが、全回復とはいかない。それだけ俺のHPが減っていたらしい。胃酸が逆流したくらいだしな。当然っちゃ当然だ。

 ‬

 シーファが後ろへ下がったことで、彼女を狙うのは凶だと判断したっぽい。バイガルの注意が俺に向いた。そして、突風。背筋に寒気が走り、ほぼ自身の感覚に任せて剣を前に出した。バイガルの巨体がぶつかる。吹っ飛ばされるふりをして、後ろへ下がった。

 ‬

「退がれ。ここじゃ場が悪い」

 ‬

 湖の上だと戦いづらい。俺は湖に落ちる直前、部位変化をしてルーゲラガスホーホーの翼を出した。ミストバードよりも機動性があるため、こちらの方が動きやすいのだ。

 ‬

 素早さの差がありすぎて、残像しか見えない。ほとんど感覚と大気感知に頼るしかなかった。

 ‬

「ジャァァッッッ!!」

 ‬

 片方が俺に噛み付こうとする。剣で弾くが、もう片方がタックルをかましてきた。さらに剣で弾く。だが、避けられてしまった。もう一度剣を振るうが、剣に噛み付かれる。その間に一方が頭を大きく振り、俺の体を薙ぎ飛ばした。剣が手から離れる。バイガルがスイカの種を吐き出すかのように、俺の剣を飛ばしてくる。腕で顔面をガードした。右腕に剣が刺さる。思わず、呻き声を上げた。

 ‬

 漸く陸地にたどり着く。俺が地に足をつけると、後ろに風圧を感じた。冷静に変化し、ルーゲラフラワーになる。バイガルの噛みつきがから打った。俺が毒煙を放出し、バイガルの視界を潰す。そこで、俺の影からカゲマルが飛び出した。毒煙の中に突っ込んで行き、覚醒した剣でバイガルの首を切ろうとしたが、その硬さに剣の方が押し返されてしまったようだ。

 ‬

「ちっ。悟様、剣は効かない!」

 ‬

 カゲマルが下がる。目は閉じていた。ネックウォーマーで鼻も口もガードしている。

 ‬

『ルーゲラフラワーのレベルが2になりました。進化条件を達成。進化先の変化が可能になりました。進化先を表示します。

 ・ルーゲラポイズンフラワー(強力な毒を持つ)

 ・ルーゲラキラーフラワー(殺人花と化す。移動も可能)

 2つのうちどちらか1つを選んでください。また、ルーゲラフラワーのレベルを上げれば取り逃がしたもう1つの進化先も獲得できます』

 ‬

 うぉぉおおぉぉおおぉぉお!!!

 ‬

 とか喜んでいる場合ではない。今は戦闘中なんだよっと!

 ‬

 バイガルから飛んできた火球を避ける。100発くらい飛んできているが、大体はシーファの風圧変化で軌道がそれた。カゲマルが剣のオーラで火球を跳ね飛ばす。俺が剣と火球で潰していく。最後にシロが電気を放電させ、すべての火球を消し去った。

 ‬

「シィィィ!!」

 ‬

 バイガルが足踏みをする。その度に地震が巻き起こり、地を揺らした。湖の水があれ始める。それだけではない。地面から土の針が飛び出す。あっという間に俺たちの足場がなくなった。どこを踏んでも、針針針。そこで、俺はバイガルが考えていることを理解する。

 ‬

「お前、俺たちをまた湖に誘い込みたいんだろ?」

 ‬

 正解。

 ‬

 そう言ったかのように、バイガルの2つの顔が声を発した。

 ‬

 やはり、こいつは他の魔物と比べて知能が高い。俺の推測でざっといえば約30倍くらい。言い過ぎかと思うが、本当にそれほど知能が高いのだ。流石は死神の作った魔物と言える。‬



 バイガルが口を開け、ブレスの準備をする。次第に熱気が集まり、赤い炎と青い炎が口の中に灯された。今の状態であれをくらえばひとたまりもない。‬



 そう。くらわなければの話だ。‬



 ブレスが発射されると同時に、俺は羽ばたいた。いつでも空中に逃げられるように翼を残したままにしていたが、その行動は吉と出た。‬



 シーファと俺は羽ばたき、シロは相変わらずの謎の力で浮遊。翼がないのになあ。いいなあ。それで、カゲマルは影にもぐった。今更だけど影に潜るってチートすぎないか?‬



『影にもぐったとしても、その影の人がダメージを受けることによってその2倍のダメージを術者はくらいます。なので、そこは代償があります』‬



 へぇ。じゃぁ、俺がダメージくらったら2倍のダメージがカゲマルに入るってことねえ。デメリットもあるってことだ。ん? ブレス? そんなのとっくに下を通り過ぎてるってえぇぇぇぇぇ!?!?‬



 なんと、ブレスが軌道を変えて襲ってきたのだ。マジで?‬



 慌てて避ける。ルーゲラガスホーホーの翼にしておいてよかった。ミストバードだったら絶対に避けられなかったかもしれない。‬



 本当に危なかった。今でもかすった右足が痛いぞ。‬



「風圧変化です、サトル! あの魔物は、風圧変化でブレスの軌道を変えてきました!」‬



 シーファ以外で風圧変化持ってる奴初めて見たな。って、呑気なこと考えてる場合じゃないって! あいつどれだけスキル覚えてんだよ! 鑑定今までしてなかったけどする必要あるな、これ。‬


 ヒットアンドアウェイで全力の攻撃を乗せた剣で切る。いや、叩くといった表現の方が正しい。我ながら悲しいことよ。


 よし、ここで鑑定!



 ルーゲラバイガル

 レベル???

 種族...不明

 状態異常...なし

 HP...4952/5000

 MP...2018/4500

 攻撃...3620

 防御...3021

 素早さ...3750

 魔法...4100

 《スキル》

 ・火球・火刃・灼熱大陸・青い炎・赤い炎・水球・水刃・雷球・雷刃・雷神風雨・風球・風刃・竜巻・風圧変化・気配感知・気配遮断・鑑定遮断・火無効・雷無効・パワー・クイック・HP自動回復・MP自動回復・次元斬・空間切除・瞬間移動・必中100%


 うがぁ!?


 ここまで見て弾かれた。でもざっと見る限りもっと沢山あった。あ、終わったわ。終わった感やばいわ。


 どうやったらこの化け物に勝てるんだ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ