8話 スキルLv上げ&新スキル
俺達はギルの案内で馬車が待っている場所まで歩いている(俺はミーナの帽子の中)
「おーい、おっさん待たせたな」
「坊主遅かったなぁ、遅すぎて寝ちまいそうになったわい」
「離れてそんなに時間たってないだろ」
「まぁいいじゃねぇか、そんな細けーこと、いつか禿げるぞ?」
「禿げねーよ。ったくこのおっさんは自分から言い出した癖によー」
見えないので分からないが、どうやら目的の場所についたようだ。声を聞くとギルと男の人の低い声が聞こえる。
「そんな事はいいから早く乗んな」
「そんな事って・・・・・・はぁ、バルド、ミーナ乗るぞ」
「おう」「うん、わかった」
2人が返事をし、ガタガタと言う音が聞こえる。今から出発する様で、さっきミーナが座って揺れなくなったがまた直ぐに揺れ出す。スライムの体のためか分からないが揺れても馬車酔いなどはしないようだ。
俺がそんなことを考えていると、御者のおっさんがギルに話しかけた。
「そう言えば、お前さん等は何しにハールナル領に行くんだ?」
「ん?なんでそんなこと聞くんだ?」
「なーに、おっちゃんの小さな疑問だよ。で何しに行くんだ?」
「ミーナの家がハールナル領にあるんでな、ちょっとした用を済ますだけだ」
「へー、でどんな用事なんだ?」
「それは言えないな」
「なんでい、つまんねー野郎だな」
御者のおっさんはギルにハールナルに行く目的を聞いていた。正直俺にも関係あるのだが、今は話せないので聞き流しとく。ハールナルに着くまでの間暇なのでスキルの合成、Lv上げをしとく。
さて、どれがいいのかね?
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あれから、どれ位の時間が経ったか分からないが、とりあえずスキルの合成、Lv上げを行い新しいスキルと新しい技を手に入れた。まだ確認できてないこともあるし[叡智の眼]で視てみるかね。
[叡智の眼]発動
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種族︰モンスター
名前︰レイ
クラス︰叡智の変化者
歳︰0
Lv︰9
HP︰112
MP︰73
力︰74
魔︰58
防︰66
速︰131
知︰103
スキルポイント︰97
スキル︰棒術Lv5・痛覚軽減Lv5・再生Lv5・隠密Lv5・奇襲Lv5・剣術Lv5・格闘術Lv5・風魔法Lv5・速力上昇中Lv5・風剣顕現Lv5
種族スキル︰生命吸収Lv2・生命変化・溶解・部分変化・精力増強
ユニークスキル︰心眼・世界辞典・無限倉庫・スキル管理・世界言語・叡智の眼
固有スキル︰
属性適性︰?・闇・水・火・風
称号︰新種族・転生者
加護︰魔怪神アルマの加護
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新しく獲得したスキルは2個。[叡智の眼]で見た結果が。
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隠密|ランク2︰スキル[潜伏]の進化スキル。[潜伏]よりも隠れることに特化したスキル。発動すると、大抵の奴には気づかれない。
風剣顕現|ランク2︰風の剣を作り出し、顕現させるスキル。スキルLvが上がると、剣の斬れ味が増す。また剣に風剣を纏わすことを可能。剣の形は発動時のイメージによる。風の剣を飛ばすことも可能。
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それとスキルのLvを上げた時に習得したのが
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棒術〝横打ち・強打・連打・振り回し〟
剣術〝袈裟斬り・連斬・強切り・早切り〟
格闘術〝一点蹴り・剛腕・烈脚・連撃〟
風魔法〝空棍・空矢・空盾・風弾〟
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こんなもんである。[風魔法]の空気が風になった。変えるのなら最初から風で通せばいいのに。
それと[生命吸収]にスキルポイントを使おうとも考えたのだが、Lvを1つでも上げようと思うと9の数字が数えるのが、嫌になるくらい。多分このスキルを簡単に上げれたら、強い力を持つ者が増えすぎるからだと思う。仕方なく地道に上げていくしかなかった。
スキルのLvを上げて感じたことが、この世界のステータスはゲームに似ているっていうことだ。スキルのLvを上げるだけで技を使う事ができるなんて、ゲームの中に居るみたいだよ。神様に会える機会があったら、ちょっと聞いてみようかな?
まぁ、それはそれとして、早く人型になって[剣術]とか試してみたい。あとどれ位でハールナル領に着くのだろうか?向こうに着いても無事にすんだらいいんだけどな。