プロローグ 来世
俺の名前は「零夜 裕翔」俺は今役所的な場所にいる。.........というかここどこだ?俺の家から近い役所とは違う場所だ、俺が何でここにいるか思い出してみよう。.....................うん、さっぱりわからん。俺は授業がすべて終わったので、いつも通り一人で帰っていたはずだ。そこから全く思い出せない。 と自分が何故ここにいるか考えている時、アナウンスが聞こえてきた。
〘零夜 裕翔さん順番になりましたので3番窓口に来てください〙
と、言われたので3番窓口を探してみる。すぐに見つかった、見つかったんだが窓口を担当している人を見ると、人ではなかった。いや、たしかに人の形をしているのだが背中から白い羽が生えた金髪美女だった。
(え?何?これなんなのコスプレかなんかなの?よく見ると周りの人も、人には無いものがあるし。まじてここどこなの?)
とにかく、言われた通りに3番窓口に行く。
「あの、ここはどこなんですか?」
とりあえずこの場所のことを聞いてみた。
「ここは来世を決める役所です」
「は?来世?ということは俺は死んだんですか?」
「はい、あなたは小さな子供を守る為に車に轢かれてお亡くなりになりました」
金髪美女はそういった。正直に言うと信じられない、自分が小さい子供を守るために死んだなんて、なんでそんな行動をしたのか俺には分からない。
「それより、あなたには来世を決めるために上司にあってもらいます」
「上司、・・・ですか?」
「はい、まぁ上司というのは、あなた方、人族が言う神様という存在です」
「はぁ、神様ですか。ちなみに何ていう神様ですか?」
「あなたを担当されます。上司は「私だよ」あら?いらしていたのですか?」
と金髪美女の言葉を遮って来たのは、紫色の髪と金色の眼を持っていて、髪は腰に届くぐらいまでに長く、肌は白く服は紫色の着物ぽい感じの服だった。年は見た感じ10~12歳ぐらいの少女だ。神様というのはこの子のことだろうか?
「むぅ、私は少女じゃないよ」
「え?俺、声に出てましたか?」
「違うよ、私たち、というか君たち人族が神と呼んでいる者達は心が読めるんだよ」
すげーな神様。
「ふふん、もっと褒めてもいいんだよ?」
と、ドヤ顔で言ってきた、めっさ可愛い。
「ふぇ∥!?私を揶揄わないでくれ!」
「揶揄ってなんかいませんよ。心が読めるんでしょ?だったら、さっきのが本心ですよ」
「うぅ、もう!いいからこっちきなよ!来世を決めるから!」
と神様が怒りながら歩き出したので、俺はそれについて行く。ついて行った先はよくラノベなんかで神様と会うようなところで白い空間に椅子だけが置いてある場所だった。
「さて君の来世を担当する、魔怪神アルマだよ。そして僕の仕事は君たちの世界で妖怪達をまとめ、君たちの言うところの異世界で魔物達の新しい種族を作ったり、ダンジョンの管理をすることだよ」
「魔怪神、ですかもしかして、その人を担当する神様って来世に関係あります?」
「うん、あるよ」
俺の来世、人外決定の瞬間である。
「ということは俺の来世は魔物か妖怪のどちらかってことですか?」
「うん、君には新しく私が作った魔物になってもらうつもりだよ」
俺ってもしかして実験体にされてる?
「酷いなー実験だなんて、ただ新しい魔物がどれほど世界に影響を与えるか見るだけじゃないか」
それを人は実験と言うんですがね?
「まぁ、いいですよ。とりあえずその魔物の種族名を教えてください」
「むー実験じゃないのになーまぁいいや、君の来世になる魔物の種族はね、その名も『モンスター』だよ!」
「『モンスター』?それって魔物の事じゃないんですか?」
「まぁ、たしかに君たちの世界にある創作物の中には、魔物をモンスターと呼ぶものも多いけど、この魔物の種族名は『モンスター』だよ」
「その『モンスター』っていうのはどういった魔物なんですか?」
「『モンスター』はね、倒した相手の種族、スキル、ステータスを吸収する種族スキルを持った魔物だよ」
俺が行く世界にはスキルやステータスがあるのか、まぁ魔物がいるしあるんだろうな。それにしても相手の種族、スキル、ステータスを奪うってかなりチートなんじゃ。まず種族を吸収するってどういうことだろう?
「種族を吸収するってことはね君が倒した魔物、亜人、人族になれるってことなんだよ。スキルやステータスを吸収するのはスキルは確率で吸収できて、ステータスは相手から吸収できる量は最初のうちはおおくないけどね」
「ということは俺は魔物でありながら人間の街に行けたりするわけですね」
また人間になれるのは良かった、でもスキルとステータスはそこまでなのか、まぁ全部吸収できたらやばいもんな。とりあえず聞きたいことを聞いてみよう。
「質問いいですか?」
「うん?いいよなんでも聞いてくれ」
「それじゃ一個目その世界にはステータスを見る方法があるですか?」
「うん、あるよ心の中で«ステータスプレート»と思うと目の前にステータスが表示されたプレートが現れるから、ちなみに他人には見えないよ。他人に見せたい時は心の中で«シェア»と思えばいいよ、それに他人に見せる時には見せたいステータス、スキルを選べるから見せたくないやつがある時は心の中で«隠蔽○○»って思えばいいから」
「わかりました、じゃそのステータスはどういった感じなんでしょうか?」
「まぁ、それは見せた方が早いから私のを見せたあげるよ」
すると目の前に半透明のプレートが出てきた。
―――――――――――――――――――――――
種族︰神
名前︰アルマ
クラス︰魔怪神
性別︰女神
歳︰???
Lv︰1328
HP︰?????/?????
MP︰?????/?????
力︰?????
魔︰?????
防︰?????
速︰?????
知︰?????
スキルポイント︰???
スキル︰ 思考加速・思考能力上昇極・闇魔法・妖術・暗黒魔法・混沌魔法・回復魔法・魔法効率上昇極・魔力上昇極大・筋力上昇大・速力上昇極・知力上昇極大・防御力上昇中・限界突破・テイム・不老不死・再生・魔物言語
種族スキル︰・神の威圧・信仰力変換・神代魔法・神眼・魔怪創造・魔怪統率
ユニークスキル︰百鬼夜行・慈愛
固有スキル︰???
属性適性︰闇・暗黒・回復・神
称号︰魔物の母・妖怪の母・魔怪神・少女神・魔物の統率者・妖怪の統率者・限界突破者・慈愛に満ちた者・序列91位
―――――――――――――――――――――――
やばかった、レベル1328ってヤバすぎる、でもこれで上から91番目なんだぜ?信じられないっての。これより上が居るんじゃないかと思うと俺が行く世界はやばいんじゃないかと思ってしまう。
「大丈夫だよ、このレベルまで行くのは地上ではいないから。・・・・・・多分」
ちょっと待って!?多分ってもしかしたらいるかもしれないじゃないか。俺向こうの世界で生き残れるかな?
「そ、そう言えばスキルのことについてまだゆってない事があったね」
話を逸らしやがったよこの少女神様。
「この世界のスキルにはねレベルがあってそのスキルに準じた行動をするかスキルポイントを使うとレベルが上がってレベルがMAXになるとレベル表示が無くなるんだよ。ちなみにMAXは10だから」
「このスキルで聞きたいことがあるんですけど」
「なんだい?」
「魔力上昇の後に極大ってついてるんですけど、これって中や大があるけどどうやったらなるんですか?」
「それはね、スキルポイントとか、筋力上昇だったら筋トレをしたりしたらスキルが進化するんだよ、進化したら全く別のスキルになったり、それの強化版になったり、2個ぐらい出てくるものあるよ、スキルポイントはレベルを上げたりアイテムを使って増やすことができるよあとスキル合成というスキルがあって2個以上のスキルを合成して別のスキルにするスキルなんかがあるんだよ」
「分かりました、ありがとうございます」
「あとは聞きたいことは無いのかい?そろそろ転生する時間になるからあったら次が最後の質問ね」
「はい、じゃあなぜ俺は魔物になるんですか?」
これは本当に気になったところだ、俺は別に人を殺したいと思ったことは無いし、自分で言うのもなんだが良い奴だと思う。
「それは簡単だよ」
魔怪神はそう言った。
「君が人に対しての関心が、ほかの人と比べて低いからだよ。人が何をしようとも興味が無く、人を殺めても『ああ、こんなものか』ぐらい人に対しての関心が低いんだよ、来世が魔物の人は大体そんな人が多いね」
人に対しての関心が低い・・・か。確かに人に対してそこまで思うことは無かったと思う。たけど親しい人が死んだら悲しむと思うよ?俺。
「それじゃそろそろ時間だよ。君が転生した時は記憶があるか無いかは分からいけど、あったら目の前に箱を置いとくから中を見といてね」
「分かりました」
そう言うと体がなんだが暖かくなってきた、これが転生するってことなのか?
「それでは、君の来世に幸あらんことを」
その言葉を最後に俺の意識はだんだん遠のいていった。
アルマの「人の事を~」を変更。そのあとの主人公の考えを変更
アルマの容姿の説明追加10月13日
主人公の前世の名前の変更「長江 幻魔」→「零夜 幻魔」10月13日
主人公の名前をやっぱり幻魔は無いなと思い裕翔に(主人公の15話位までさらに変わる可能性あり。あとファントムもないと思うので後日変える予定)11月22日
アルムの序列、38→91に変更12月16日