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プロローグ
「ストライク、バッターアウト」
150キロを超えるストレートボールが、キャッチャーミットへおさまった。
「試合終了、1対0で元広高校は初の甲子園進出です。しかも、神谷涼選手の完全試合のおまけつきです。いやー、甲子園での活躍が楽しみです」
実況アナウンサーの声が鳴り響く。
「やった、やったよ」
内野の選手がピッチャーに近づいてきた。
「おい、もっと喜べよ。甲子園出場に完全試合のおまけつきだぜ」
サードの大柄の男が言ってきた。
「そうだぞ。そんな嫌な顔をしやがって」
キャッチャーの防具をつけた、男が言ってきた。
「おい、無駄口をたたいてないで、整列しろ。」
セカンドを守っていた、上級生がせかしてきた。
そして、みんなで整列をしてその試合は終わった。
足早に、グランドを去って、一人で学校へと向かった。
学校に戻って、退部届けを顧問の机においた。
「約束を果たしたぞ、凛」
そのまま野球部へは戻らなかった。
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