象徴詩『聖地奪還』
放線群青 虹破線
塗り潰しの天球卵殻
綿花天幕 サロゲートの皮
眩暈が掻き混ぜる天上の光
幻陽閃赤十字
軍旗が高く翻っているから
まだ支根を張り続ける丘上
使用武器は
真症アルゴリズム
意思行為の近縁種
精神詩
神体液 血粉の中州
垢巻の島
西漸する雑芥を疾走る
遷移する浮木
頭を擡げる耗弱困憊同盟
再臨祈願を舌に生やして喰らう
無い腕を抉り
瑕疵に鋳込む眠羊鉱石
アベンチュリン空間
目映い白の外套
松果体に刺し通す廃立カニューレ
十三の四角櫓
巡礼城に鳴る炙り鐘の全てが打ち鳴らされ
天主讃歌の爆轟と造成の霧
紫檀の窓枠に内攻する
狂信と後追い自死の栄光
残映の現矢に射られ
愚金の双首から落馬する
東を向く石の祭壇
使わなかった四デナリオ