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始まりはいつも唐突で…3p

外に出ると日の日差しを浴び直し、もはやあついを通り越して痛いとまで感じ始めた頃


急いで帰ろうと原付を押して金城家の駐車場から道路に出たとき、



「あっ、輝斗じゃん」



その女性らしい高い声にすこし嫌な予感がしたのか、輝斗は急いでエンジンをかけ

アクセルを回した。



「待てやこら!」



ガシャン!となにかに引っ張られ原付が止まってしまう。

それを無視して輝斗はアクセルをガンガン回すが、後輪を浮かされ空回りしてしまう。

暑さからではない嫌な汗を流しつつ輝斗はゆっくり振り向くと、短髪に小麦色に焼けた肌の体操服を着た健康的な女性が立っていた。



「よ、よう…杏奈…」



そう呼ばれた女性の名は『照屋てるや 杏奈あんな

輝斗や昇達の幼なじみで杏奈とは家が隣である。

そんな彼女は陸上部のエースをやっており、今日も練習の帰りなのか体操服を着ている。


「よう輝斗ぉ…なーんで声かけられたのに逃げようとしたのかなぁ?」


輝斗は原付から降り、ヘルメットもしてなかったことを思い出したので、エンジンもきった。



「あー、やっぱり怒ってる?」



「怒るぞ?」


そう言うと陽子は原付を両手で持ち上げた。

陽子は砲丸投げで日本の中でかなり上位の記録保持者であり、高校生とは思えない身長と筋力を持っていたりする。



「すみませんでした!ごめんなさい!!」



「謝ればいいんだよ別に。」



そう言うと優しく原付を下ろしてくれた。



輝斗は原付からヘルメットを取って付けたところで陽子が質問を投げ掛けた。



「で、お前ら何するんだ?」



「えっ?」



突拍子もないその一言に輝斗は声を出してしまう。

いまからすることと言えば、真っ先に名護に行くこととなるのだが、輝斗はこの事をあまり陽子には喋りたくなかった。


理由は多々あるが、何より杏奈が知れば必ず付いてくるからだ。



「なんで?」



「金剛の家から出てきたんだ、何かをしようとしてないか?」



「…い…いや、特に何も…」



そう言って誤魔化そうとすると、


「輝斗ぉーそういやなにかもって来るものあるかぁー?」


金城家の玄関があき

剛が上半身裸で出てきた。



「げっ…」



「おっ?」



「あっ…」



何かを察して、輝斗はエンジンをかけアクセルを回し一気に加速した。


「あっ!こいつ!」

不意をつかれたのか陽子は原付に触れれず、途中まで走ってくる音が聞こえたがしばらくすると聞こえなくなった。



「…金剛…すまないが人柱になってくれっ…」



真夏の日差しを浴びつつ熱されたアスファルトのせいで暑くなった道路を走り、輝斗は帰路についた。



輝斗の実家は二階建ての一軒家で、三人家族な輝斗は車庫に車がないのを見て家族がいま家にいないことを確認して鍵を取り出して家をあけ、中に入った。


自宅の中は熱気がこもっていてもわっとした空気が体を包み少し不快になった。


輝斗は今自分が相当汗をかいてることを思いだし、風呂に入った。


風呂から上がり、服を着替え


自室に戻った。


輝斗の部屋は質素な部屋で、有るのはベッドとタンスと机とその上におかれたパソコンのみの部屋だ。



そんな中輝斗はタンスの一番下のひときわ大きな戸を開ける。



そこには二冊の本と、一丁の拳銃、そして刀が入っていた。




.

続き作成中(完成度:50%)

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