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俺様何様?王子様

 

 もふもふは癒しですなあ。


 おはぎは「そんな名前、みとめませんわよー!!」あたしの腕の中。やわらかくてあったくてすべすべでふわふわ。ぎゅうっとすると気持ちいい!「ぎゃー!!ぐるじい!!」あたし、ずうっとペット飼うの夢だったんだ。

 だけど、父さんが絶対だめって言うから、母さんが嫌がるって泣くから(死んだ母さんは動物の毛アレルギーだったらしい)あきらめたんだった。

 友達の家の犬や猫やインコまでなんでか嫌われて「骨がきしむほど強く抱きしめるからだろ!」2回目からは病気になるほど嫌がられてさ。遊びに行ける友達の家、ペットのいないみっちゃんちとあっくんちとりゅうちゃんちと・・・まあ、困るほどじゃなかったけど。


 「あのさ。弥生、それ、そろそろ離さないとやばいぞ。」

 「ん?おはぎ?くったりしてる?」


 「弥生!」

 「卯月!久しぶり!あれ?今日はセーラー服じゃないの?なんかね、セーラー流行の先端らしいよ!あたし、ファッションリーダーだよ!どお、外いくときはセーラー着ていくの。卯月もさ、女子ならあこがれるでしょ?」

 ぎゅうっと抱きついてくる卯月の背中をぽんぽんしながら話すのは日常になった。


 「日常じゃないから!それ、おかしいから!」

 葉月にひっぱられて離れると卯月の不機嫌顔。

 無表情でもお姉ちゃんはまるっとわかちゃうんだなあ。


 「どうしたの?大きいお姉さんに意地悪された?お姉ちゃんが一事言ってやろうか?香水のつけすぎは公害です!」

 「弥生・・・。」


 「ちょ!ちょっと!あんたの弟?なによお。いい男じゃない?あたくしを紹介しなさいよ。」

 「おはぎ、起きてたの?」

 「起きてたの?って何言ってんの?あんたのおかげであたくし死んだじい様に会う所だったのよ!なにやってくれちゃって。ま、まあいいわ。そこのいい男で許してあげる。ほら、しょ・う・か・い!」

 「卯月。これ、おはぎ。おはぎそっくりでしょ?ウサギなんだって。あたし、飼ってるの。」

 「・・・。」

 「な、なんでにらまれるのかしら。ウサギはお嫌い?」

 ぺいっ。「いやーー!!」

 「うわ!ちょっと、なんでおはぎ窓から捨てちゃうの?おはぎー!だいじょーぶー?」

 「いたいじゃないのよー!乱暴な男はあたくしきらいよー!」


 草の上に落ちて怪我は無いみたいだけど、後ろ足でじたばたしながらぷりぷり怒ってるみたい。


 「卯月!乱暴なことしちゃだめでしょ!」

 「・・・。」

 

 おはぎにやきもちやいたの?


 「卯月・・・。お前どんだけ電波出してんだ?あれ、雄だったのか?え?ほんと?でも、ウサギだろ。」

 

 「卯月、どうしたの?」

 「やよ 「卯月様。お時間です。これから御衣装合わせを行いますので、こちらへお願いいたします。葉月様もお願いいたします。」

 「・・・。」

 「へーい。じゃあ、弥生ちゃんと部屋にいろよ。ほら、卯月、怒りのオーラおさめておさめて。いくぞ。」

 


 なんかつまんないの。

 「ちょっとー!!迎えにきなさいよー!!」

 おはぎ迎えに行って来ようっと。



 兵隊さんに案内してもらっておはぎを無事回収。

 庭のベンチに座ってそおっとぎゅっとして柔らかい背中に顔を埋める。


 「なに辛気くさい顔してんのよ。あんたはバカやってるのがお似合いよ!ほら、元気だしなさいよ!」

 「お腹すいた「腹減らしてただけかい!!?」うん。」

 「なんだ、心配して柄にも無くなぐさめちゃったじゃないのさ。まぎらわしい!!」

 「あんこ食べたい。おはぎ、大福、たいやき、おしるこ、あんぱん、あん団子、どら焼き、ようかん、いとこ煮「なんか、へんなの混ざってる!?」あんみつ、あんころもち・・・」


 あんこ食べてないから、お腹がなんか穴あいてるみたいにスースーする。


 「おい!こんなところでなにしてやがる。ここは、王宮だぞ!」


 あんこ食べたいなあ。


 「おい、おまえ、どこから迷い込んだか知らねーが、俺様が声かけてやったんだ、涙を流して崇めろ!ひれ伏せ!」


 小豆から煮ても良いなあ。小豆あるかなあ。


 「てめえ、俺様を無視すんじゃねえ!そこの女!無礼だぞ!」


 「弥生。まずいわよ。こいつ隣の国の王子だよ。早く地面に膝ついて顔を下げなきゃまずいってば!」

 

 あんこ。あんこ。あんこ食べたい。


 「俺様にその態度!もう許せねー。剣のさびにしてやる!」


 「お待ちください!」

 「なんだ、おまえ。しゃべるウサギ?おまえ妖精獣族か?」

 「その通りでございます。こちらは、次期国王卯月様の姉にして次期王妃である弥生様であらせられます。」

 「へえ、次期国王の?こんな頭軽そうな奴がか?」

 「恋する乙女の恋煩いと申しましょうか。心ここにあらずなのでございます。」

 「ああん?これがか?」

 「はい。弥生様は卯月様をおもうあまり、このように思いふけってしまわれていまして。」

 「へえ、おもうあまりねえ。そんなに好きなのかよお、卯月って奴が。おもしれえ。おい、そこの女。俺様の女にしてやるぜ。つれてこい!」

 「「「はっ。」」」


 「え?なに?ちょっとなにすんの?放してよ。やだ、やめて!!」

 「なんであたくしまで。おい、やめろって。ウサギの耳はひっぱったらいけないんだぞお!!!」

  


 


 



 俺様かくの楽しかったです。

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