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おはぎですか?ぼたもちですか?

 なんとか間に合いました。

 さすが、異世界。生えてる草すら不思議草。



 「窓から身体乗り出して、あぶねーぞ。なにやってんだ?」

 「葉月。異世界って不思議凄いとこだね。」

 「ああ?何言ってんの?」

 「だってさ。最近気がついたんだけど、この窓の下の庭?畑?毎日どんどん変わってるんだよ。凄くない?」

 「花でも植え替えてるじゃないのか?」 

 「うんにゃ、違うね。なんか多分。花じゃなくてきのこ?山菜?」

 「なに言ってんの?」


 論より証拠。あたしは窓からどいて葉月に見せてあげた。


 「なんじゃこりゃあ!!」


 そうなのよね、まさしくそのとおり。


 始めは多分、その辺の庭と同じで綺麗な花とか綺麗なかたちに整った庭木の庭だったはずなんだけど、気がついたときにはなぜか枯れた切り株にでっかいきのこが生えている木?や、見たことの無いとげとげの草や真っ黒な花、漂う匂いは漢方薬な庭になってるのよ。

 気がついてからよく見ているんだけど、昼間は誰もみえないし、変わりないのに、朝になるとごっそり植え変わってる。どう考えても夜に変わってるのよね。


 「魔除けとか?身体にいいとか?卯月父が気を使ってくれたのかなあ?」

 「そんなわけ、ないだろう!たぶん?」

 「そこは自信ない訳ね。あれ?おはぎだ!」


 でっかいおはぎが落ちてる!

 あたし、あんこ大好物なの!


 こっちきてから食べられなくてつらかったのよね。これは、良い子の弥生ちゃんに天からのご褒美?


 窓から飛び降りて、(頭から落ちて兵隊さんに助けられた)地面におろしてもらうとあたしは今までで一番と言える走りでおはぎにかぶりついた。(落ちているおはぎにかぶりついてはいけません)


 「いでー!!!なにしやがる!!」


 おはぎだと思った真っ黒いおおきな毛玉はお話しする不思議毛玉でした。


 「おい!不思議毛玉ってなんだ!!失礼にも程がある!!俺!じゃなかったあたくしはう・さ・ぎ・よ!」


 真っ黒な柔らかい毛は光を浴びるとぴかぴかのつやつやで、よくみると長い耳(黒いからよく見ないと背中の毛玉に埋もれてる)と黒くて丸い目。なるほど、ウサギ。


 「こら!わかったそばからかぶりつこうとするな!じゃ、なかった、しないでよ!」


 なんだ、異世界ウサギは変な言葉使いだなあ。おかま?おなべ?


 「ウ・サ・ギ・だ!」


 

 「弥生!なにやってんだよ。ああ?口の周り黒い毛がいっぱいくっついてるぞ!」

 「葉月、ウサギみたいなおはぎ拾った。」

 「おい!まて!ウサギみたいなじゃなくて、ウサギだっていってるだろう!!」


 ぷんぷんおこって暴れるおはぎが落ち着いてから、話を聞くと、どうもこの庭は貴重な薬草の宝庫なのだそうだ。

 なんでかはおはぎにもわからないらしい。

 いいにおいに誘われてたどり着いて、貴重な食べ物を前に我慢出来ずに食べていたところだったみたい。


 「へー。ここがめずらしいのかあ。なんでこうなったのかなあ。」


 「弥生。それより、そのあやしい奴どうするんだ?」

 「え?おはぎ?どうしようか。食べられないおはぎなんてどうでもいいけど。」

 「てめーら!!黙って聞いてりゃ勝手なこと言いやがって!俺は「お姉様!!」!?」


 あれ?なりなりさん?いつもの出で立ちで、手に紫色のなまこ?を持った姿はちょっと怖いです。


 「えー、本日は大変、け、結構なお天気なり。お、お姉様にはご機嫌麗しゅう候なり。」

 「なりなりさん、こんにちは。」

 「弥生、俺の後ろにいろよ。」


 「どうしたの?なりなりさん。」

 「あ、あの。我からの貢ぎものでござるなり。」


 プルプル震える手に握られて、若干中身が飛び出ているモザイクかけたいものを?(葉月心の声)


 「こ、これは、北の氷の湖に生息する珍しい生き物で煎じて飲めば死人もよみがえると言う妙薬なり。」


 いや、それ、飲ませられないよね。むしろ、生きてる人は死んじゃうんじゃ・・・。(さらに葉月)


 「ありがとう。それじゃあ、死んだときに飲むね!」

 「ぜ、絶対なりよ。///」


 「そんな、包帯ぐるぐるまきなのに、明らかに頬を染めているこそばゆい空気を垂れ流すんじゃない!」

 「葉月、何言ってんの?それより、そのぐろいのもらっておいてよ。あたし、さわりたくないし。」

 「ひどっ!こんなのでもプレゼントだろ。」

 「えー。」


 「!!ひっ、いやー!!な、な、なんなりか!?我のお姉様への貢ぎ物を切り取った奴がいるなり!今朝までは何ともなかったなりに!!」

 「もしかして、この庭、こいつの仕業?」


 「南の霊山の山頂にしか生えない恋する気持ちをそっと伝えてくれるモシカシテスキ草が!!これは大変なり。またとりに行かねばならないなり。お姉様、急用にて、ごめん!」


 そこは、どろんと消えるんじゃないのね?

 見事な走りっぷりだ。


 「うふふ。彼はあなたにくびったけ(死語ですか?)なのね?貴方のためにこんなお庭をプレゼントなんて、す・て・き。そんなお庭をもらったあんたもす・て・き。決めた、あたくし、ここにいてあげるわ!恋の指南は得意なのよ。おもしろそうじゃない。」

 「(べし!)最後のが本音だろ。それとも、食欲か?何勝手なこと言ってんだ。だめに決まってるだろう。(ボソッ)だいいち、あんな奴とくっついてたまるか!」

 「あら、あらあ?ふふふ。そうなのね。三角関係?いやん。いいわあ。ちょっと、ねえ、あんたを応援してあげてもいいわよ!」

 「えっ?いや、おれは。別に・・・///」 

 「まかせなさい!女の気持ちは女にしかわからないのよ。」


 あたしは異世界でおはぎを仲間にした。

 ちゃっちゃらー。かしこさが1あがった。食欲が100あがった。


 あんこ食べたいな、くすん。




 

 


 


 読んでくださりありがとうございました。

 もふもふ、登場です。

 作者の欲求です。毛玉癒しです。新キャラは可愛いウサギなのにこんな奴ですみません。



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