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はじまりはじまり

 こんにちは、続き書いちゃいました。

 短い連載になる予定です。

 いやあ、人生何があるか予想つかないもんだよね。

 あたし、弥生、異世界なう。


 びっくりでしょ?



 なんでこうなったのか、簡単に説明するね。


 あたしの双子の弟卯月が、ある日突然妹になってしまったのよ。ここ重要!


 18歳になったら生まれた世界に帰るからだとか言って。

 そりゃあ、びっくりしたよ!今まで、本当の弟だと思っていたのにさ。

 でも、そこはあたし、お姉ちゃんだし。

 それじゃあって、妹になるのを応援することにしたんだ。


 ちょん切ってくれる優秀な外科医をタウンページで探そうとしたら速攻で取り上げられて、それからことごとくじゃまされて。葉月も卯月もそりゃあ必死な顔してさ、なんで?


 そのまま高校の卒業式。

 セーラー服で答辞を読み上げた卯月に笑い転げる葉月と涙にむせぶ父さんのお世話で過ぎ去った。あれ?感動とかするもんじゃないの?

 そして、卯月の誕生日。あたしは前の日ね。

 卯月と葉月一家、父さんと一緒になんと異世界という所にやってきてしまったのだ。


 なんでも、お世話になった人は無条件で異世界にご招待してるんだとか。

 帰りたければいつでも帰れるし、気に入ったら移り住んでもいいんだって。そんな簡単でいいのかな?


 卯月につかまって気がつけば、なぜか水の中にじゃぼん!

 泳げないあたしは死ぬかと思ったよ、マジで。


 濡れ鼠になったあたし達とちっともぬれてない卯月。

 セーラー服姿の卯月が不機嫌な顔で舌打ちしたら、なぜか速攻であたしの服だけ乾いたんだよね?

 いやあ、ほんと、異世界は謎だらけだね。


 どお、ここまでわかった?

 じゃあ、次ね。


 でっかい山のような建物、お城なのかな。そこに連れて行かれて卯月の本当の親とのご対面。

 赤い絨毯をひたすら歩いて、豪華な扉の向こうはなぜか中華な部屋でした。


 なんで?


 国王様ですと紹介された卯月のお父さんはびっくりするほど卯月にそっくりで。こりゃあ、納得するしかなかったね。

 腰程ある黒髪に切れ長の目。ピカピカのどう見てもシルクっぽいチャイナ風派手な赤い服。金銀刺繍がこれでもかっていうくらいに刺してある。

 座っているけどきっと卯月みたいに身長高いんだろうな。

 こんちくしょう。あ、心の声が。


 だけど、卯月と違ってずううううっとニコニコしている。

 口と鼻の間に漫画みたいなクルリンちょびひげ。

 ほっぺに赤いぐるぐる。

 描いてるよね?


 無表情な卯月とは別人だった。そりゃそうだ!セルフ突っ込みよ!


 葉月と葉月父が膝をついて頭を下げている・・・肩震えてるから!

 どうみても、笑いこらえてるから!!


 「よくきたアル。あいちゅるムチュコ。「「ぶふっ!!」」」

 

 にこにこちょびひげ国王はなぞの中国人だった!?


 葉月親子は赤い顔でこらえてる。偉い人だからね。本当は笑い転げたいのよね。

 あたしはどちらかというと自分の耳を疑ったよ。

 まわりをみるけど、怖そうな兵隊さんは口をへの字にしてるし。

 卯月父ちゃん、うっとりする渋い声でまさかの中国なまり?


 「名はなんともうちゅ?」

 「・・・。」



  ・・・・・・

  

 


 「卯月です!」


 卯月ってば人見知りだからね。こういうときはお姉ちゃんの出番。

 あたしは大きな声で答えてあげた。


 「ウジュきアルな。」


 「卯月です!」


 「うじゅき。」

 「う・づ・き!」


 「うじゅ 「う!」」

 「・・・う」

 「づ!」

 「ず」

 「き!」

 「き」


 りぴーとアフターみい。


 「うづき!」

 「うじゅき!」「「ぶふふーっ!!!!」」


 あーあ。とうとう葉月たち笑い出しちゃったよ。

 こうなったらしばらくは止まらない。笑い上戸な親子なんだから。


 ・・・・・・


 笑い声がやけに響く広い部屋の中、

 「うじゅきが世話になったアル。ゆるりとしていくがヨロシ。」

 卯月父はぞろぞろ引き連れて去って行った。



 広い部屋に残されたあたしたち。

 葉月親子は卯月にげんこつを落とされるまで笑い転げていた。




 説明おわり。


 どお、こんなことあるんだよ。


 へんてこな異世界、なんだかおもしろそうだよね。

 そんなわけで、あたしたちの異世界生活は始まったのでした。



 

 

 読んでくださってありがとうございました。

 卯月父はむしろイラストでインパクトを伝えたかったです。

 

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