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潔癖

作者: まーくん

 床にクッキーが落ちた。ある人が素早い動きで拾い上げて、口に運んだ。

「汚いなあ。床に落ちたものを食べるなよ」

「10秒たってないからセーフ。子供の頃よくやっただろ」

「俺は潔癖症だから一切。一日朝と夜の二回風呂に入るほどだ」

「なあ、人間の顔にはダニが住んでいることを知っているか」

「え、何それ。ダニってペットが飼うものじゃないのか」

「人間にもいるらしい。誰もが皮膚に飼っている」

顔に不安の色が浮かぶ。全身をなめまわすように見た。

「それって冗談じゃないだろうな。俺は信じないぞ」

「本当だって。だいたい、体の中にも菌類がいるのだから不自然ではないし。綺麗かどうかなんてただの感じであって、よっぽどじゃない限りは殆ど意味ないぞ。一般家庭より病院の方が汚いって話も聞く。だから、あまり気にするなよ」

「……」


 後日、潔癖の人は、浴室にて全裸で発見された。家中の洗剤が浴槽にぶちまけられていた。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  簡潔で、短編として出来た作品だと思います。  余計な文章が見当たらず、センスを感じました。 [一言] 有難うございました。
2014/01/25 18:01 退会済み
管理
[良い点] バカみたいなところ。 [一言] ウケルな!おい。
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