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うさぎが喋った。

ジリリリリリリリリ・・・・・・

目覚ましがうるさい。今日休みの日じゃなかったっけ・・・・?そうか、間違ってかけちゃったんだ。

もう1度寝よう。私はそう思い目覚ましを止めて布団にもぐりこむ。


「ちょっと、起きなさいよ」

「・・・・・・・・・あと10時間」

「長いわよ!?」

「・・・・・・・・・・もう少しだけ」

布団を頭からかぶって声が聞こえないようにする。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?私誰としゃべってんの?私って1人暮らしだよね?まさか・・・


「どっどろぼう!?」

一瞬で起き上がりあたりを見渡す。眠気なんてものはどこかに消えた。

「馬鹿ね。泥棒が家主を起こしてどうすんのよ」


目の前でペットであるうさぎがしゃべっていた。


「・・・・・・・・・・おかしいな、夢でも見てるのかな?」

とりあえず、頬をつねってみる。痛い。夢じゃないようだ。

私は1人暮らしが寂しくてうさぎを飼っている。白くてかわいらしい女の子のうさぎを1匹。

家の中では自由に動き回れるようにと思ってつないだりはしていない。

そのうさぎが今私の目の前で喋っている。

「早く顔洗ったりしてきなさいよ」

「そうだね・・・・・」

混乱したまま顔を洗って歯を磨いて・・・・毎朝していることを行いながら考える。そして結論を出した。


「よし、精神科か脳外科か・・・・分からないけど、とりあえず、病院に行こう」

呟きながらリビングに戻るとうさぎがこちらを見ていた。

「ねぇ、朝ごはんちょうだい」

「あ、うん」

とりあえず会話。後で病院に行くから大丈夫。何が大丈夫なのか分からないけど。どうせなら少しは自分のペットと話がしたい気もする。餌を器に入れて地面に置いてやる。


「ねぇ」

「ん?何?どうしたの?」

「なんでいつも私のご飯はドックフードとかキャットフードとかなの?たまにハムスターのえさとか鳥の餌も出してくるよね?」

「だって・・・ずっと同じえさだと飽きちゃうかなぁって」

人間だってずっとお肉を食べてたら飽きるし・・・と思ったんだけど。


「せめて・・・・1日ぐらいはうさぎのえさをだしてよ!」

うさぎは、ぴょんぴょんと跳ねると上目遣いでこちらを見上げる。

「お店にないんだよねぇ・・・」

「ハムスターとか鳥の餌はあるのに!?」

「え・・・うん。多分」

「多分って何よ!ちょっとは探しなさいよね!」

うさぎは必死に跳ねて私に訴える。今度店員さんに聞いてみよう。


「少しは考えてよね」

「でも食べるじゃん」

「食べないと餓死しちゃうじゃないの!」

「・・・・・・・・・確かに」

「気付くのが遅いのよ!1年以上も一緒に暮らしてると辛くなってくるわ!」

「次からは気をつけるから・・・ね?」

「そうしてよね、全く」


うさぎはそう言うとキャットフードを食べ始めた。


最近1番誤字脱字に気を付けているのに減りません←


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