【プロローグ】目指すはBLワールド
もひとつの方が行き詰っちゃったので、息抜きに大好きなチート転生物語に手を出してみました。ほとんど勢いで書いてるので前後怪しい所が多々ありますがどーぞヨロシクお願いします!
BLタグ付きですが、今のところ男性も読めるライトな内容を目指してます。途中変更あったらホントごめんなさい。
更新は大体週一回、週末にできたらなぁと思います。
でわでわ、時々チラリと覗いて頂ければ幸いです。
GOして下さいっ!!
「いよっしゃあああぁぁぁ~~~~!」
とある森の中で雄叫びを上げる変質者。
それは数分前にこの世界へ転生したばかりの私。
転生後の名前はシャルロード・キアらしい。カッコイイ名前だけど、姓より名前のが長いのね・・・ってのが第一印象。
転生前の名前なんぞ、もうどーでもいいの。私はこの世界である野望を叶える為に行動を起こす事に決めているから。それは・・・
___ファンタジー系生BLを堪能する事っ!
・・・お察しの通り私は『腐』がつく女子ってヤツ。元の世界では26歳だったから貴腐人の方が正しいのかな?まぁそれももうどーでもいいの。この15歳の若き美形男子の身体を手に入れた今、科学に代わって魔法が中心の世界でBLを堪能してやるっ!
何でか私はチート転生者に選ばれたらしい。
神を名乗る胡散臭い人が脳内に舞い降りた時は、私もいよいよおかしくなってしまったのかと本気で思ったよ。前の身体にそれ程不満があった訳じゃないけど、『チート転生できる』なんて抗う事のできない誘惑を目の前にぶら下げられちゃあ飛びつくしかないでしょ?ぶっちゃけ、頻繁じゃないけど時々はナンパされたり同僚からは美人ランクは上から数えた方が早いと言われた私だ。顔はそこそこだったし、胸が小さ目なのは悩みだったけどスタイルもそんなに悪くはなかったと思う。
だが、しかし。
___私は隠れ腐女子だった。
アキバ近くに住み、時々は乙女ロードなるものに足を運ぶ日々。でもやっぱり過去につき合った人や同僚に正直に話して引かれた経験があって、彼氏とかにも隠さなきゃならなくって付き合ってもストレスで長続きしなかった。そのフラストレーションの吐き場所が出来た今回、使わない手は無いでしょうがっ!
・・・喜びのあまりちょっとテンション高くなっちゃったけど、元々はシャイなんですよ私。ホントに。
じゃあ私が得たチート能力を確認しておこうと思う。
通販のカタログみたいに色んな能力の中からポイントを割り振って得るタイプのチート転生みたいで、その中から必死に悩んで得た能力ですよ。
★天才を超える魔術の才能(系統:無)
前衛で恐い思いしながら戦うよりはいいでしょ?なんせシャイなんで。え?シャイ関係ないって?・・・まぁそれはそれ、これはこれ。
系統ってのは炎とか水とかの属性の事。相性とか考えるの面倒臭いから何にも干渉を受けないっていう『無』の系統を選んだ次第です。創作魔法に一番向いてるらしいし。
★天才を超える法術の才能
ここでいう法術ってのは、補助とか回復の魔法の事らしい。元々医療系の仕事してたからこれは直ぐに選んだ。
★物事の真実を見極める慧眼
ゲームでいう所のステータスやパラメータ画面を見る事ができる能力らしい。チート物には欠かせない能力。人だけじゃなくて物にも展開できる超便利能力。
★世界マップ
食べ歩きマップみたいなものらしい。地図も展開できるし、世界の詳細とか町の事とかも詳しく載ってて一度じっくり読んでみたい。でもワクワクする様な旅人感がでなくなるかもだから必要時以外は使用を控えようと思う。
ここまでで欲しい能力は得られたんだけど、まだポイントが余ってたから後は遊びのつもりで選んだ能力。
★変身能力・神獣
獣に変身できるらしい。おもしろそう。
★魔物使い
魔物を仲間にできるとか便利そう。
★一流の魔法の才能(系統:炎・水・土・風)
ひとつの系統に絞っても『天才を超える』処か『天才的』にまでも底上げするにはポイントが足りない。他の系統も使ってみたかったので一応。
ってな感じの能力達だ。
身体系統に一切能力を割り振らなかったから防御面がやや不安だけど、自身がマッチョになりたい訳じゃないからしょうがない。筋肉も過ぎると美しくないよ。魔法と法術でできるだけカバーしてみようと思う。
ホントは魅了とか一目惚れさせる能力とかあったけど、後ろめたくなりそうだしBLを堪能できるんなら別に自分じゃなくてもいいんです。生死を分ける戦いのさ中に芽生える愛・・・!とかいうのが見たい。男同士限定で。
その為ならば裏工作も厭わないよっ!
見た目の方はポイント無しでカスタムできるそうなので、遠慮なくフルカスタムでちょっと細めの美形に仕上げた。年は変えられないらしいけど別にいいし。15歳万歳。
以前から赤目とかに憧れてたから白に近い金髪紅眼の美少年ってやつだ。髪はもっと別の色にしてもよかったかもしれないけど、元々の世界に無い色だと違和感有まくりで止めた。完璧な白髪とか銀髪は白髪みたいだったし。見慣れたら違うかもだけど選ぶだけの時間にそんな悠長な事言ってられない。
さてさて、そんなチート級の能力を得た私はゲームの序盤よろしく『始まりの樹海』とかいう所に飛ばされていた。
・・・『森』でいいじゃん。何で『樹海』なの。方向感覚狂わされて生きて出られなくなりそうなイメージ湧くから止めて欲しいよ。
私ことシャルロード・キアはさっそくチート能力で樹海の地図を展開させて、出口に向けて一歩踏み出した。