盗賊団の悲劇
今回は盗賊団の悲劇の話です。
「俺達はエルダー盗賊団だ」
「逃げても無駄だぜ」
「命が惜しかったら、全ての荷物を置いていきな」
俺達は三人の盗賊に囲まれてしまった。
「つまらん。盗賊が三人だけか」
「成敗すべきね」
「覚悟しろ」
「悪は滅びるべきだ」
しかし俺達は平然としていた。
「ふざけるな」
「舐めやがって」
「死にたいらしいな」
「俺達が殺せるなら殺ってみろ」
「面白いわね」
「返り討ちだ」
「皆殺しだな」
俺達と盗賊団の戦闘が始まった。
「「「ぎゃあああ」」」
「もう終わりかよ」
「口程にも無いわね」
「雑魚ばかりだ」
「暇潰しにもならなかった」
「お前達のアジトに案内しな」
「案内だと。誰が案内するか」
「そうか」
【電撃針】
「がぁあああ」
口答えした奴に電撃針を刺してやった。
「アジトは何処だ」
「・・・・分かった。案内してやる」
「きっと後悔するぞ。アジトには二十人以上の仲間が居るんだ」
「黙って案内しな」
【拘束糸】
電撃針で悶絶している奴を糸で拘束した。
「彼処だ」
「案内したんだから、助けてくれるよな」
アジトは洞窟の中だった。
【麻痺針】
【拘束糸】
麻痺針で二人を痺れさせて、糸で拘束した。
【睡眠針】
洞窟内に60本の睡眠針を一気に放った。
暫く待ってから洞窟内に入ったら、全員眠り込んでいた。
貯め込んでいた全ての宝を亜空間倉庫に収納した。
【拘束糸】
盗賊達を領都に連行するのは面倒だから、糸で拘束した。
運が良ければ餓死しないで済むだろうから、そのまま放置した。
「ゲイルのアジトが襲撃されて、貯めこんだ宝を全て奪われただと」
仲間のアジトが襲撃されたとの報告を聞いて、頭目のゾル団長が激昂した。
「犯人は判明しているのか」
「全員が餓死していた為に判明していません」
「直ちに犯人を突き止めろ」
「目撃者が居ないので、突き止めるのは無理です」
「うるせえ」
ゾル団長は報告している盗賊を殴り付けた。