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プロローグ

新作を投稿しました。

針や糸を武器にしている転生者の物語です。

2024年7月15日に大幅修正しました。

【ああ、大失態をしてしまった。同姓同名の別人を死なせてしまうなんて、上司の神にバレたら叱責されてしまう」

どうすれば良いんだ。

地球で蘇生させるのと転生させるのは禁止されている。

他の世界に転生させる。

しかし地球と同じ環境の世界は少ない。

黒髪黒眼の人族が存在する世界は更に少ない。

地球人の魂に適応出来る身体の人族を発見するのは困難。

発見しても死亡した直後でなければならない。

悩んでいても仕方ないから、とにかく全ての条件に当てはまる人族を発見しよう。

その前に地球人の魂を結界で保護しよう。

【結界】

駄女神は結界のスキルを発動させた。


「居たぁ、遂に発見した」

遂に全ての条件に当てはまる人族を発見した。

直ちに転生させよう。

【異世界転生】

駄女神は異世界転生のスキルを発動させた。


此処は何処なんだ。俺はどうなった)

俺はブラック企業を就職してしまい、深夜まで仕事仕事の毎日だった。

そして遂に過労死した筈だ。

それなのに見知らぬ部屋に居て、何故か手足が自由に動かせないし、しかも身体が縮んだみたいだった。

(何なんだ。この身体は赤ん坊じゃないか)

俺は赤ん坊になっていた。

(もしかしたら俺は異世界に転生したのか)

どうやらラノベで良くある転生というやつだと気付いた。


【鑑定】

試しにラノベでお約束の鑑定のスキルを発動させてみた。

種族=人族

名前=ニードルスレッド・ミエハル

性別=男性

年齢=0歳

身分=貴族

スキル=鑑定、空間魔法、針、糸


周囲の色々な情報から考察して現状を理解した。

伯爵家の四男に転生した事。

かなり裕福な貴族らしい事。

騎士の家系である事。

黒髪黒眼なので不気味だと思われている事。


「貴様は追放だ」

俺は職業選定の儀式で裁縫士という職業を授かった。

長男ボウは弓術剣士、次男ソードは剣術士、三男ランスは槍術士、兄達は騎士らしい職業を授かったのに、四男の俺は裁縫士という女性みたいな職業だった為に伯爵家を追放されてしまった。


(12歳の子供を追放するな。バカおやじ、クソおやじ、ダメおやじ、アホおやじ)

心の中で思いっきり罵倒してやった。

(はぁ、これからどうしよう。冒険者にでもなるか)


「冒険者登録をお願いします」

俺は冒険者ギルドを訪れて、受付嬢に冒険者登録を申請した。

「冒険者登録ですね。登録料は銀貨10枚です」

受付嬢に銀貨10枚を手渡した。

「確かに受け取りました。それでは申請用紙に必要項目を記入して下さい」


名前=ニードルスレッド

性別=男性

年齢=12歳

身分=平民

職業=裁縫士

スキル=鑑定、空間魔法、針、糸

「記入しました」

「確認します」

受付嬢は申請用紙を確認する。

「問題ありません。それでは冒険者カードと冊子をお渡しします」

俺は冒険者カードと冊子を受け取った。

こうして冒険者になった。


「おい、お針子だぜ」

「男のくせに針と糸が武器なんて女みたいだよな」

「情けなくないのかね」

俺は裁縫士の職業を授かった冒険者。

他の冒険者達からは【お針子】と蔑まされている。

しかし前世の記憶から針と糸の有用性を知っている。

俺の使用する針はドリル形状の回転針で攻撃対象の額や心臓に刺さると高速回転して即死させる事が出来るし、糸はノコギリ形状の振動糸で首や四肢に絡めると切断する事が出来る強力な武器だ。

今日も多数の魔物を討伐した。

「ゴブリン25匹とオーク8匹だ確認してくれ」

受付嬢に討伐証拠の部位を渡して確認を依頼した。

「確認します」

受付嬢は部位の確認を始めた。

「ゴブリン25匹とオーク8匹の討伐を確認しました。こちらが報酬銀貨74枚となります」

「確かに」

俺は報酬銀貨74枚を確認した。

「「「・・・・・・」」」

陰口を言っていた冒険者達が無言で俺を睨んでいたが、平然と無視してギルドを退出した。


「お針子、待てよ」

宿屋に向かっていると、先程の冒険者達から呼び止められた。

おそらく因縁でも付けてくるつもりだろう。

俺は相手にせず歩みを止めなかった。

「無視してんじゃねえ」

大柄な男が殴りかかってきたので躱してやったら、おもいっきりスッ転んだ。

「てめえ」

「舐めんじゃねえ」

残りの二人も殴りかってきた。

(鬱陶しい)

【拘束糸】

糸で三人の身体をぐるぐる巻きにして身動き出来なくしてやった。

「身体が動けねえ」

「ふざけんな」

「てめえ、糸を解きやがれ」

(本当に鬱陶しい)

「「「ぎゃあああ」」」

糸を締め付けてやったら、絶叫しながら気絶しやがった。

そのまま放置して商業ギルド向かった。


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