7 マツリド
リュークは僅か14歳という若さで高等部の教員となり、14歳になった事で一人暮らしの許可が出たがリュークはバルームの家から出ようとしなかった。
「お前いい加減一人暮らししろよ。いつまでこの家に居るつもりだ。」
15歳になった時に呆れながらバルームに言われた。
「え、駄目ですか?」
「駄目だ駄目だ!俺も独り身になったんだから独身寮に移りたいんだよ。一通りの事は教えただろう!」
バルームの親心が分かったリュークは渋々引っ越しの準備を始めた。
一ヶ月後にはリュークは独身寮に引っ越した。
ある程度生活が落ち着いた。
この頃には担当するクラスではスパルタ能面教師と呼ばれたがリュークは気にしては居なかった。
只でさえ年が1つしか変わらない為、我偶然とした態度で授業に望んでいたのだ。
「リューク、もう少し表情を出せないのか。」
「出せないですね。」
「…そうか。で、気になる人は出来たか?」
「そうですね。シュリさんとロッド君ですかね。非常に優秀な生徒ですよ。」
「そうじゃねぇ。あーあれだ。好いてる奴が出来たのか聞いてるんだ。」
「はぁ?居ないですよ。うちの教員は既婚者と40代位の人しか居ないじゃないですか。」
「あー…そうか。そうだよな。」
バルームはリュークに近付いて大きな声では言えないが教師と生徒の恋愛は禁止されていないと言った。
「はああぁぁ!?何言ってるんですか…。生徒に手を出すなんて教師として恥ずべき事です。」
「んな事言ったってなぁ…学長が現に手を出してたしなぁ。」
リュークは他の人はどうだか知らないが自分は絶対に生徒には手を出さないと宣言した。
「…お前、そんなんじゃ一生独身だぞ?せっかく爵位も貰ったのに勿体ない。」
「一生独身で結構です。私は本と結婚します。」
リュークは宣言通り行動した。
恒例行事のダンスパーティに生徒達に誘われても一切応じず、表情を一切崩さずひたすら日々の授業をこなしていった。
ある時16歳になったリュークは学長に呼び出された。
何も悪いことをしていないリュークは堂々と学園長室に入った。
「忙しい所、呼び出してすまないね。」
学園長は早速本題に入った。
王宮から優秀な者を積極的に飛び級させてはどうかと提案がきたらしい。
学長は提案を受け入れるつもりで居るがリュークより優秀な生徒を見た事がなく飛び級させる選別をリュークにお願いしたいと話した。
「飛び級するに相応しい生徒が居ない場合、飛び級させなくて良いんですね?」
「勿論だとも。」
リュークは少し考えた。
「分かりました。引き受けます。その代わり条件が有ります。」
「なんだろう?」
リュークは引き受ける代わりに専門学部の図書室の出入りの許可を求めると学長は笑いながら了承した。
こうしてリュークは、ずっと高等部1年A組の担任を任される事になった。




