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14 セシル

次の日、パーティの後片付けがある為1、3年生は休みになっていた為セシルは天気が良いのでガゼボに向かった。

すると結局帰って来なかったティーナが座っていた。


「やっほー!」

「ティーナ、昨日は楽しかった?」


セシルがそう聞くとティーナは顔を真っ赤にして頷いた。


「…私も昨日は最高に良い日になったわ。」


セシルはティーナにもマツリドの事を話すとティーナは自分の事のように喜んでくれた。


「でもすぐに頭を切り替えなくちゃ…。」

「あーそうだよね…。進学テスト期間があと1ヶ月だっけ?ダンスパーティの後すぐにやる事ないよねー。」

「そうね…。でも文句言っても仕方ないし明日からまた補習のお願いしたし、最後までやれる事はやるわ。」

「ねぇねぇ…何の勉強するの?」


ニヤニヤしながらティーナがセシルに聞く。


「え…?だから総合学科に必要な勉強よ?」

「そーじゃなくて!二人だけで勉強するんでしょ?今、恋人同士なんでしょ?夕暮の教室に二人きり…ほら…キスとか…?」

「っっ!?!?なっ何言ってるの!?付き合ったばっかりでそんな事するわけないでしょ!ティーナとゼムス様とは違うのよ!」


そうセシルが言うとティーナは顔を真っ赤にして押し黙った。

セシルは一呼吸置いて本を開く。


次の日、学校が始まりセシルはマツリドから貰ったネクタイピンを制服に着け登校した。

着けた時、嬉しくて嬉しくて何度もネクタイピンを見てしまうセシル。


「おはようございます。」


校内でマツリドに会い挨拶をするとマツリドも照れながら挨拶をしてセシルの制服についている自分の名前の入ったネクタイピンを見て耳まで赤く染めた。

教室に入ると目立つかなと心配したセシルだったが3年生にもなるとネクタイピンを交換している人達が殆どだったので気にされる事もなかった。

授業が終わり、補習室へ向かうとマツリドが既に待っていた。

なるべく平常心で補習を受けていたが脳裏にティーナが言ったキスの事が頭を過ぎって離れなかった。


「はい。ではお疲れ様でした。今日の補習は終わりです。」


後片付けをして教室を出た所でマツリドがセシルに言った。


「あー…好きな人が自分のネクタイピンをつけているというのは嬉しいものですね…。」

「っ!…そっそうですか…。でもマツリド先生は私のネクタイピンをつけていないんですね…」


セシルは少し残念そうに言うとマツリドは恥ずかしそうにネクタイにつけていたネクタイピンを見せた。

それは紛れもないセシルのネクタイピンだった。


「仕事上、生徒に見られて言われるのが恥ずかしくて下の方につけているのですが…。」


もう照れまくるマツリドが可愛く見えてしまうセシルだった。

好きだと言う言葉さえなかったがセシルは自分が本当にマツリドに想われているんだと感じた。

二人は二人なりに愛を育んでいった。


そして迎えた卒業式。

セシルは無事、進学する事が出来た。

後から聞いた話だったがリッテルがわざとセシルの順位を低くしていたとマツリドから聞いた。

マツリドを責めるとどうやらマツリドはダンスパーティの翌日にリッテルから話を聞いたらしい。

リッテルに感謝しながらセシルは卒業をしていった。



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