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7 セシル

5月になり適性テストが行われ、中旬になりテスト期間が終わった。


「あーマジで難しかったなー。」

「そうね、あれだけしか授業を受けていないから自習時間にしっかり予習復習しないと駄目ね…。」


1、2年に習った復習テストだったが2年の授業を受けていない3人にはさっぱり分からない内容だった。

テストが返ってきたが散々な点数だった。

これではまずいと3人は2年の教科書を揃え自習時間に独学で勉強を始めた。

そして6月になり進路相談の日がやって来た。

ティーナは王妃になる為、高等部卒業後王宮へ行く。

ルーカスは医療関係者の両親の手伝いをするには専門学へ行かなくてはならず、医学希望者がいない為、成績を維持出来れば専門学へ進む事が出来ると言われたらしい。


「セシルさんは、公爵家を継ぐつもりなんですね。」


そう言って適性テストの結果と今までの成績表を見るリッテル。


「お父さんは王宮に仕える宰相でしたね?ふむふむ。…ならば総合学科へ進学した方が今後の為になるでしょう。しかし…希望者が多いのでこのままでは進めないですね。」

「どうすれば良いですか?」

「補習受けられれば良いのですが、生憎2、3年の先生方は手が開かないので…。あ、マツリド先生の教え子でしたね。彼なら放課後いつも暇ですから彼に補習をお願いしましょう。」


セシルは気まずくてマツリドに補習を担当してもらうのは嫌だったが背に腹は変えられずリッテルの提案に頷いた。

リッテルは、すぐにマツリドにお願いしたらしくマツリドは快く引き受けてくれた。

そして週明けから授業が終わった後3時間補習授業が始まった。


「では今日からよろしくお願いします。」

「はい。こちらこそよろしくお願いします。」


マツリドは最初にリッテルから貰った成績表を見て自習時間は何をしているのか聞いた。

セシルは2年生の教科書の最初から勉強していると答えるとマツリドは、ふむと頷いた。


「2年生の始めの部分は1年生の復習と予備知識が殆どです。3年生で必要になってくるのはここからです。」


そう言ってマツリドは各教科書にメモを挟んだ。


「では今日は数学から始めましょうか。」


マツリドは補習を始めた。

やはり独学で勉強するのと先生に教わりながら勉強するのとでは理解速度が違い、面白い様に問題を説いていった。

ぴったり3時間後、マツリドは補習を切り上げ明日また同じ教室で待っていると言った。

思ったよりもマツリドと気まずくなくて安心したセシルだったが意識されていないのかとがっかりもした。


「セシルが補習なんて信じられないわ。3年の授業ってそんな難しいの?」

「2年生の総復習みたいな感じだし総合学科は競争率が高いみたい。」

「そう考えると私、ゼムスと婚約して良かったー。」

「アンタは何だかんだ言ったって出来ちゃうんだからゼムス様と婚約してなくても大丈夫でしょ。」


ナタリーはティーナが天才型でセシルと自分は努力型だと言った。

幼い頃から才女だと言われていたセシルと幼い頃から優秀だと言われていたナタリーは人知れず、そう言われ続ける為に努力をずっとしてきていた。


「今思えばセシルが飛び級してくれて良かったわ…。セシルと枠を争ったら負けるもの。」

「そんなこと無いわ。ナタリーだって今上位の方に居るでしょ?」

「それは4人が抜けたからよ。」

「とりあえず放課後は補習があるから休日くらいしか二人に会えなくなると思うわ。」

「仕方ないわよ。頑張ってね!」




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