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それから5日ごとに愛を囁やく花が届くようになった。

ティーナはもう花言葉を調べるのをやめ、エナに図鑑を返した。


「ったく…愛を囁やいてる暇が有るなら少しは学校に来なさいよ…。」


洗脳されて来たのかティーナは花が届く度にそう思うようになった。

外気温が暖かくなってきた頃、学校は新入生を迎える準備や進級式の準備で慌ただしくなっていた。

その準備は先生と学級委員が行うのだがティーナのクラスの学級委員は一人は他国へ行ってしまい一人は欠席が長く続いている為、急遽セシルとルーカスが選ばれた。

本当ならセシルとティーナだったが男手が欲しいととの事でルーカスになったのだ。

セシルは何も言わなかったがルーカスは誇らしそうだった。

それからセシルとルーカスは良く一緒に居るようになり、マツリドへの恋を封印してからナタリーとティーナと居る時以外あまり笑わなかったセシルが笑っていた。


「新しい恋の予感ね。」


放課後、いつものガゼボでお茶を飲むナタリーとティーナ。

最近のセシルの様子を見てナタリーが言った。


「もうすぐ春だからねぇ…。」

「セシルはマツリド先生の事、本当に諦めたのね…」

「そうだね。」


ティーナは新作のケーキ達を食べるのに必死で、あまりナタリーの話を聞いて居なかった。


「ティーナはどうなの?」

「ゼムスと?まだ5日ごとに花が届くよ。部屋が鉢だらけになるからそろそろやめてって手紙出したら切花で届くようになったよ。」

「相変わらず愛されてるのね。あーあ、私も恋がしたーい!」


ナタリーは自分に恋が訪れず二人を良く羨ましがるが、3人の中で1番モテるのはナタリーで声が掛けられないのはナタリーの貴族の地位故だという事をティーナは知っている。

いくら平等な国だと言っても躊躇するのは分かる。

何せ頭は良いし美人で面倒見も良く実家は金持ちなのだから。

ナタリーは高嶺の花になってしまっているのだ。


「恋が出来なくても結婚は出来るよ!…そう私みたいにね…。」


ティーナはナタリーを慰めた。

するとセシルがガゼボにやって来た。


「お疲れ様〜。」

「…疲れたわ。ティーナ私にそのケーキ分けて…。」


ティーナはセシルにケーキを半分渡した。


「大変そうね。」


ナタリーがセシルにアイスティーを渡す。


「ありがとう。…えぇ本当にマツリド先生を恨むわ。」


力が仕事は男子生徒が行うが細かな事務作業が地味に大変らしい。


「まあでもあと一週間だし。あー、あともう少しで二人とは学年違っちゃうんだね。寂しいわ…。」

「私も寂しいよ!でもいつでも会えるじゃん!学年は違ってもズッ友だよ!」

「…ズッ友って何…?」

「もー!ずっと友達って事!」


ティーナがナタリーに向って笑う。


「そう言えばさっ。」


ティーナがセシルが落ち着いたのを見てきいた。


「ルーカスとはどうなの?」

「?ルーカス?」


セシルはティーナに聞き返した。


「最近、仲良しじゃん?休日に街で一緒に買い物したりしてるみたいだしー?」

「え!そうなの?セシル詳しく!!」

「別に委員だから一緒に居るだけよ。この前の休日は偶然会っただけ。妹さんの誕生日プレゼントを買いに来てたらしくて何が良いか分からないって言うからお付き合いしただけよ。」

「デートじゃん!!」


ティーナはセシルにそう言ったがセシルは話聞いてた?と言ってそれ以上何も言わなかった。


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