クリスマス番外編:中編 殺戮のクリスマス
私がLOLを始めてから最初のクリスマスイベントが開催された。
内容はフィールドに出現する《ダークトナカイ》《クリスマストレント》《プレゼントミミック》、そしてイベントボスである《ブラックサンタクロース》を倒して手に入るイベント限定アイテム『ジングルベル』を集めて景品と交換するといった内容だった。
開催期間は12月の19日から25日の1週間。イベント期間に24.25日を入れてる辺りに運営の意地悪さが出ているだろう。
だか、そんな事は私には関係ない。イベントが始まってからリアル時間で7日目、つまりイベント最終日。私は今日も稼働時間ギリギリまでイベント魔物達を殲滅する。
「・・おはよう。リポップしたところ悪いけど、早速死んでもらうよ?」
『ヒッ!?』
「そんな恐い者を見るような反応しなくてもいいじゃない。貴方は魔物、私はプレイヤー・・どちらかが死ぬまで戦って、勝てば得て、負ければ失う。ただそれだけでしょ?だから・・今日も殺り合おうよ。」
私はそう言って武器を構える。相手のブラックサンタクロースは私を恐がりながらも戦闘態勢に入る。
何故このブラックサンタクロースは私を恐がっているのかと問われれば、それはおそらくこのブラックサンタクロースを討伐してるのが私だけだからじゃないかな?
イベントボスであるブラックサンタクロースは複数体用意されているみたいでフィールドの様々な場所に配置されていた。
そして一度倒せばゲーム内で日が変わらないとリポップしないので実質早い者勝ちなのである。
そんなイベントボスが偶々見つけた隠しエリアに居るなんて誰が予想できる?
・・私は運が良い、此処は最前線の隠しエリア、此処まで来れるプレイヤーは数少ないだろう。なら、誰かに見つかる前に私が狩り尽くしても良いよね?
その日から私は毎日日が変わるとこの隠しエリアにやって来てはブラックサンタクロースを狩り殺す日々を繰り返した。・・あ、だからかな?このブラックサンタクロースがやけに私の事を恐がってたのは?
そして、今日もブラックサンタクロースを倒した私は隠しエリアを出て他のイベント魔物を狩りに行くのだった。
イベント終了後、私は集めたジングルベルを交換するためにイベントカタログを見ている。まあ内容の殆どがホームに置ける効果付き家具やクリスマス仕様の武器防具、バフ付きの料理や飲み物、あとはお金や素材などかな。
私はとりあえずバフ付きの料理や飲み物と交換していき、ふと、ある物が気になった。
「・・可愛い。」
私が気になったのは防具、それもコスプレ系の何の効果もない衣装だった。
気がつけば私はそのコスプレ衣装と交換しようと指が動いていき、思い止まる。
戦闘の役に立たない物を交換して何になる?それならその分をバフ付き料理や素材に変えた方が有意義じゃないか、と。
私はコスプレ衣装に向かっていた指を動かし、コスプレ衣装に使おうとしていたジングルベルを全てお金に変えた。・・このお金は武具のメンテやポーション代に使おう。
こうして、私の・・テキーラの始めてのクリスマスイベントは終わったのだった。




