男達の緊急会議、その結末
休日に少しずつ大掃除を済ませてたら書くのに時間かかったや。
とりあえず、クリスマスに予約投稿してる分を除けばコレが(多分)今年最後の投稿になると思います。
「ん〜。」
先制攻撃してきた2人を捕まえたのはいいんだけど・・何でこの2人捕まってるのに嬉しそうなんだろ?
「あんたら!なに捕まってるのに嬉しそうにしてるんだい!」
「だって姉御!女の子に触られてるんですよ!?」
「そうですよ!女の子に触られるなんて、俺らの人生じゃ奇跡に近い出来事ですよ!?たとえPKしようとした相手だろうと喜ばずにいられないですよ!!」
「「「分かる。」」」
残りの3人が警戒を解かずにこちらの会話に参加してきた。・・何だか変な流れになってきたなぁ。
「ちょっと待ちな、その言い方だとあたしが女の子じゃないみたいに聞こえるんだが?」
「「「「「え?」」」」」
「なんだい、その、え、は?」
「いやぁ、姉御が女の子ってのは何か違う気が・・なぁ?」
「例えるならアレだ、ラ◯ュタに出てくるド◯ラに似てるんだよな。」
ラピュ◯?ドー◯?・・何か知らない単語だけど・・誰かの名前なのかな?
「ふざけんじゃないよ!何であたしがあんな大家族の母親なんだい!?だいたい、あたしはまだ高校生だ!!」
「「「「「!!!?」」」」」
その瞬間、男達にまるで雷にでも撃たれたかの様な衝撃が走った。
「タイム!!全員、臨戦態勢解除!集合!!あ、ごめん、ちょっと手離してくれる?」
「え、あ、うん。」
突然の理解できない状況で思わず捕まえていた2人の手を離してしまい、男達は何やら集まってヒソヒソと話し始めた。
・・今のうちに襲われてた3人の方に行ってようかな。リーダー格の女性はあの5人に視線がいっていて私が3人に近づいてる事に気がついてないみたいだし。
〜〜〜
「おい、今のマジだと思うか?」
「あの感じからしてマジだと思うぞ?」
「嘘だろ?姉御と慕ってた人が実は娘と同じぐらいの歳だったなんて・・。自分、この先姉御の事どう見たらいいんだよ・・。」
「歳上の先輩みたいな人だと思ってたらまさかの高校生だもんなぁ・・・ん?」
「・・ちなみになんだけどさ、皆歳いくつ?俺は先月20歳になったんだけど。」
「おー、おめ。俺は23。」
「おめ。俺は27だな。」
「自分は40代後半だ。」
「24だけど・・ん?なあ、やっぱり1人おかしいのが・・。」
〜〜〜
「ねぇ、お兄、これ逃げて良いのかなぁ?」
「ごめんムゥ、正直言って俺もどうしたらいいか分からない。」
赤髪のツインテールをした・・おそらく妹なのだろうムゥは、お兄と呼ぶ少年に問うが、少年もこの状況についていけてないのである。
「兄さん、あの子がこっちに来るよ。」
と、もう1人の青髪のお団子ヘアをした女の子が自分達に近づいてくるカルーアに気づき伝える。
「どうも。・・何だか変な流れになったね。」
「あ、ああ、まあ確かに変な空気にはなったな。」
「今のうちにゴールデンアップル回収して逃げる?」
「・・できるのか?」
「できなきゃ提案しないよ。ピュール。」
「ピュ?」
「と、その前に・・《ワン・フォー・オール》・・うん、戦闘は継続中みたいだね。ピュール、あの金色の林檎に糸を飛ばして回収して。」
「ピュッ!」
私が指示を出すとピュールはゴールデンアップル目掛けて糸を飛ばし、糸が絡んだゴールデンアップルを勢いよく引っ張って回収してくれた。
私は回収したゴールデンアップルをインベントリに入れた後、パーティ編成を開く。
「それじゃあ呼ぶのはマリーと、ん〜、ラム、スイム、ライムでいいかな。」
私はその場に4匹を呼び出す。
「「おお〜!」」
それを見ていた赤髪の子は楽しそうに目を輝かせ、青髪の子は赤髪の子みたいに表情は豊かじゃない感じだけど目を輝かせていた。
「お、おい、これって。」
「今は詮索は無しで・・3人はマリーに乗って。ラム達は3人が落ちない様に固定してあげてね。」
「「「ーー!」」」
「クマ〜。」
さてもう一度、《ワン・フォー・オール》。これで3人を連れて逃げる準備は出来たけど・・何かやけにすんなり出来過ぎてる気がするんだけど?あの人達何してるんだろ?
「・・うわぁ。」
視線を移してみると、ちょうど最後の男性がキルされたところだった。
「はぁ、はぁ、・・あいつら、後でもう1回PKしてやる・・。」
こっちが色々やってる間に何があったのやら、そこには両手に持ったサバイバルナイフで仲間を全滅させた女性が1人、顔を真っ赤にして佇んでいた。




