専用フィールドに行ってみた
従魔の名前の横に種族を追加しました。
私は《全ての魔物の主》専用フィールドに行くためにメニューにあった《専用フィールド》のアイコンを押した。
すると光が私を包んでいく。そして光が消えると私の視界には先程いた平原と変わらない景色が目に入る。
「転移・・してるの?」
私は実は転移してないのでは?と、思い《始まりの街》がある方向を見てみるが、そこには街の影も形も無かった。
そんな事をしていると近くの草むらがゴソゴソと揺れて先程テイムしたスライムが出てきた。スライムは私に気がつくとピョンピョンと跳ねるように近づいて来て、私はその動作が可愛く見えて少し微笑む。
「うわっ!?っとと。」
スライムはその跳ねる勢いで私の胸に飛び込んできた。私は飛び込んできたスライムを抱き抱えると、その柔らかい弾力が心地良い事に気づく。
「何これ、柔らかくて気持ち良い。」
私はスライムの感触が気に入り指でツンツンと突いてみたり、手のひらで感触を楽しむ。・・・そんな事を30分くらい堪能してただろうか、ハッ!?っと私はここに来た目的を思い出す。
「そうだった。私、スライムを迎えに来たんだった。」
目的を思い出した私はスライムをパーティに加える。そうだ、スライムをパーティに加えて思い出した。確かテイムした従魔の能力値が加算されるんだからスライムの能力値を確認しないと。
スライムLv1 (スライム)
HP10
MP0
筋力1
硬さ1
速さ2
器用2
魔力1
幸運1
まあ、初期のスライムだしこんなものだよね。私の能力値も見てみよう。
カルーアLv1 女 SP0
HP50
MP20
筋力2
硬さ2
速さ3
器用3
魔力2
幸運2
「お〜、ちゃんと加算されてる。」
スライムをテイムしたことでちゃんと私の能力値も上がっていた。今はまだスライム1匹だから通常のテイマーの加算値とあまり変わらないけど長期的に考えるとやっぱりチートすぎる。
そんな私の肌に爽やかな風が吹く。そこで私はなんとなくこのフィールドは何処まで続いてるんだろうと思った。
「せっかくだし何処まで続いてるか探索でもしてみようかな?・・よし。」
私はこの専用フィールドが何処まで続いてるか探索する事にした。
「それじゃあ一緒に探索しよっか。」
私がスライムにそう話しかけると抱き抱えていたスライムはプルンッと、まるで返事をするかのように動いた。
私はそんな動作も可愛いなぁ。と、思いながら探索を開始した。