《悪鬼夜行》その十一
「テイム。」
『雹姉から離れろー☆!』
後ろから雷鬼が接近してくる。逆転の鍵である雹鬼のテイムは・・私の目の前に、彼女がこの場に居る事で分かるだろう。
そう、テイムはーー。
「・・《猟犬氷縛》」
・・雹鬼は私の背後に迫る雷鬼にスキルを放つ。
『えっ!?雹姉☆!?』
雷鬼は雹鬼の攻撃に反応できず左腕を氷犬に噛まれ爆発。雷鬼の左腕は凍り、バランスを崩した雷鬼は地上に墜落した。
『・・っ・・雹姉・・なんで☆?』
『なっ!?雹鬼!!お前何してんだっ!?』
突如雷鬼を攻撃した雹鬼に2人は動揺を隠せない。
「・・ごめんね、炎鬼兄さん、雷鬼ちゃん。・・私は、この人と共に歩む・・の。」
雹鬼は私と共にいる事を宣言した。それは炎鬼達には裏切りの言葉に聞こえたのだろう。
『おい!人間!雹鬼に何しやがった!?』
炎鬼はこれまでにない程の怒りを私に向ける。・・そりゃそうだよね。いきなり兄妹の1人が自分達と敵対したら誰だって元凶に怒りをぶつけるよね。私だってチトセやビャクヤが誰かのせいで敵対したらその元凶に怒りをぶつけるよ。
結論としてはテイムは成功した。なら雹鬼は何故専用フィールドに転送されなかったのか、それはコレが原因である。
《ネームド:雹鬼のテイムに成功しました。テイムされた雹鬼は《悪鬼夜行》の重要キャラの為、そのままパーティメンバーとして同行いたします。》
つまり端的に説明すると、おめでとう!お供が増えたよ!やったね!・・と、言った感じである。
正直、雹鬼がこの場に残ってくれるかは分からなかったから残ってくれて助かった〜。
さて、雹鬼は仲間になり、雷鬼は《雷雉》が解除されてはいるが辛うじて戦えそう、炎鬼は現在マリーが抑え込んでる。
正直、このまま終わっても良さそうな感じだけど、それじゃまるで私が雹鬼を悪堕ちさせた魔王みたいな印象になってしまう。
私だって鬼じゃない、雹鬼が残ったのなら炎鬼に雷鬼も残るだろう。・・と、言うわけで、2人も仲間になろうね♪




