《悪鬼夜行》その八
新たに現れた2人の鬼人、金髪の鬼人が炎兄と言っていたから2人は炎鬼の妹かな?とにかくこの状況は不味い、ただでさえ炎鬼1人にそこまで有利でもないのに追加でボスが2人はちょっとキツイ。
『雹鬼に雷鬼か。どした?お前らお袋のとこで待ってるはずじゃなかったか?』
『・・炎鬼兄さんが・・いつまで経っても、帰ってこないから・・様子を見にきた・・の。』
『あー、悪りぃな雹鬼、お前らとの訓練以外で誰かと戦うのは始めてで、つい楽しくてな。長引かせちまった。』
『炎兄、その動物さん達強いの☆?』
『ああ、強いぞぉ雷鬼!お前も混ざるか!?』
『うん☆!』
『・・私も・・さっきの一撃を避けられたのは、不満。・・だから私も・・参加する・・の。』
あー、できる事ならそのまま回れ右して帰ってくれたら嬉しかったんだけどな〜?・・そうも言ってられないか。
新しく参戦してきた、氷のような水色をしたロングポニーテール、細身でありながらも女性的なスタイル、手には和弓、身長は多分150〜160くらい、口をマスクで隠していて、額には立派な二本角の鬼人が《雹鬼》。
腰の辺りまで伸びた雷のような金髪のツインテール、両手には双剣、身長は多分130〜140くらい、星の様な目をして、額には炎鬼や雹鬼よりも小さめな三本角の鬼人が《雷鬼》。
どうする私。炎鬼にはマリーで相手をするとして、明らかに遠距離タイプの雹鬼、双剣って事は多分スピードタイプの雷鬼をどう相手取る?
私が戦略を考えていると炎鬼達が動き出す。
『そんじゃ、ま、遊びはここまでだ!こっからは本気でいくぜ!《猿天火》!』
『・・次は・・外さない・・の。・・《猟犬氷縛》』
『いっくよー☆《雷雉》☆!』
炎鬼達が各々のスキルを発動する。炎鬼は頭部、両手のヘヴィガントレット、両足が燃え上がり炎の尻尾を生やした。
雹鬼は和弓から矢を放つと放った矢が氷の犬へと変化していき、私目掛けて走り出す。
雷鬼は両手に持つ双剣が雷を纏い翼の様な形となり、何と空を飛び始める。
炎鬼達が必殺技とでも言いたげなスキルを使い始めた訳なんだけど、さてさて、特に必殺技の様なスキルどころか戦闘系のスキル・・《ワン・フォー・オール》ぐらいしか持ってない私はどう対処するべきかなぁ?
特に雷鬼。空を飛ぶのは卑怯だよ。




