《悪鬼夜行》その四
原爺の案内でやって来たのは港にある、何だろ此処?舟を造ってる場所、確か造船所って言うんだっけ?
原爺はマリーから降りるとその造船所の中を歩きだす。
「小娘、お前は鬼退治に行くと言ったが、その鬼に関してどこまで知ってる?」
ん?何だろう、何か引っかかる感じがしたような?私は原爺の質問に応えた。
「最近になって人喰い鬼が港町に現れるようになった事、鬼ヶ島にその鬼が居る事、その鬼が桃太郎を・・喰べたかもしれない事、ぐらいです。」
私は私が知ってる鬼に関することを話した。
「・・・そうか。っと、ついたぞ、此処だ。おい!勘蔵居るか!!」
原爺が造船所の隅の方にある現代風に言うならドック?だっけ?につくと大声で勘蔵という人を呼びつける。
「何すかぁ原爺さん?こんな朝っぱらから。俺ぁ徹夜で寝みぃんすけど。ふぁ〜、寝みぃ。」
どうやらこの眠そうにしてる人が勘蔵って人みたい。
「睡眠なら後でいくらでも取らせてやる。例の物は完成してるか?」
「ん?ああ、それはバッチリよ。だけどまだ試運転が終わってねぇがな。」
「その試運転、今からこの小娘と試してくる、と言ったら?」
「はあ!?試運転はまだ良いけど、その子は誰なんだよ?」
「この小娘が誰なんかはどうでもいい、重要なのはこの小娘が鬼退治に行くって事だけだ。」
「!?・・するってぇとこの子が?」
「それは分からん、が、可能性はある。・・これで俺達が永年抱いて来た違和感の正体が分かるかもしれん。」
「そういう事なら仕方ないっすね。すぐに支度します!」
「というわけだ、お前はこっちに来て準備が終わるまで待ってな。」
「え、あ・・はい。」
何だか気になる言葉があったけど、とりあえずは鬼ヶ島に行けるって事でいいんだよね?




