《悪鬼夜行》その三
朝、私達はお爺さん達の家を出て人喰い鬼が現れる港町へと向かった。
題材が桃太郎だからもしかしたらお婆さんからきびだんごを渡されたりして?とか、ちょっと楽しみにしてたんだけど
「お嬢ちゃんには既に立派な御供が3匹もおるでな。婆のきびだんごはいらぬじゃろう。」
との事だ。むぅ、ちょっと楽しみにしてたから残念だ。
あ、だから参加人数が1〜4人なのかな?きびだんごはフルメンバーじゃない時の穴埋め要員として犬、猿、雉を仲間にするお助けアイテム的な?まあ今となっては分からないか。
そして道中何事もなく港町についた私達は鬼ヶ島について港町の人達に話を聞いてみた。
〜〜〜
「あ?嬢ちゃんあの鬼ヶ島に行くのか!?やめとけ、やめとけ!何考えてっか知んねぇけどあの島に行くのは死にに行くようなもんだ!いくら嬢ちゃんが熊や狼や・・何だか分らねぇぶよぶよしたソイツを従えてるからってあの島に行くのはやめとけ!一月程前にも嬢ちゃんみたいな奴が居たが結局帰ってきてねぇんだ!」
〜〜〜
「桃太郎?・・ああ、あの犬や猿、あと雉を連れてた兄ちゃんかい?そういやぁあれ以来見てねぇな。」
〜〜〜
「あん?舟を貸してくれる人はいないかだ?・・おめぇ、まさかあの島に行くのか?悪い事は言わねえ、あの島は子供が行くような場所じゃねぇ。・・・・どうしても行くってんなら、元漁師の原爺の所に行け。前に桃太郎とかいう奴に舟を貸したのが原爺だからな。もしかしたら貸してくれるかもしれん。」
〜〜〜
と、いうわけで現在私は原爺という名の元漁師を探しに浜にやって来ました。聞くところによると原爺は漁師を引退してからは1日の殆どを浜で釣りをする事で過ごしているらしい。と、もしかしてあの人かな?
「あの、すみません。貴方が原爺という人ですか?」
「んあ?いかにも儂が原爺じゃが?はて?どなたかのぉ?」
「私の名前はカルーアって言います。」
「かーぷら?」
「カルーアです。」
「かるぷーでら?」
駄目だこのお爺さん、わざとなのか本気なのか分からない。とりあえず私の名前はこの際どうでもいい、本題に入ろう。
「原爺さんは以前、鬼ヶ島に向かう桃太郎という人に舟を貸しましたよね?実は私もその人が向かった島に行くために舟を貸してほしいんです。」
「・・・・。」
あれ?急に喋らなくなった?他のNPCは鬼ヶ島や桃太郎の話をしたら何かしらの反応はしてくれたんだけど?
と、私が考えていると原爺が突如話し始めた。
「お前、あの小僧と同じように鬼退治をしようってのか?」
急に話し始めたと思ったら何だか原爺の雰囲気が変わった。
「はい。私は桃太郎のお爺さん達に依頼されてあの島に居る人喰い鬼を退治しに行きます。」
「・・・そうか。・・・ついて来な。」
そう言って原爺は立ち上がると港の方へと歩き出す。
私達は原爺について行く。あ、原爺もマリーに乗ります?
私達はマリーに原爺を乗せて原爺の道案内を聞きながら港へと向かった。




