《悪鬼夜行》その一
「・・此処が《悪鬼夜行》のイベントフィールド?」
周囲を見渡してみるとそこは自然豊かな人の手が加えられていない様な森の中だった。私は何が来てもいい様に周囲を警戒する。
「・・って、そうだった。ボス戦以外は戦闘は無いんだっけ。」
「ーー?」
「ああ、何でもないよスラミー。ちょっと警戒し過ぎてただけだから。」
「ーー?ーー!」
「うん、それじゃあ移動しようか、マリーお願い。」
「クマー。」
私はマリーの背に乗り、この場から移動する事にした。
「ガゥ!ガゥ!」
「ガルフ何か見つけたの?」
「ガゥ!」
どうやら先行していたガルフがこの先に何かを見つけたようだ。私達はガルフの後をついて行く。
もうこの時点で分かる通り今回連れてきた従魔はスラミー、ガルフ、マリーの3匹です。
正直言ってすごく悩んだ。悩んで悩んで悩みまくり1時間程悩んだ結果この3匹になった。
スラミーは最初の従魔で始めてのイベントということもあり連れて行くのはすぐに決まった。
マリーはイベントの名前が《悪鬼夜行》となってるため鬼がボスとして出てくるのは確定だろうと予想して、パワー要員として連れて来た。
問題は3匹目を誰にするかだったんだよね。最初はバッファー要員としてフィオナを連れて行こうとしたんだけど、そうしたらフィオナとフィーナが離れたくないと駄々をこね始めて大変だった。なのでバッファーは諦めて遊撃・索敵要員としてガルフを連れて行く事にした。
ガルフに導かれて2〜3分程進むと1軒の民家が見えてきた。私達はその民家へと向かう。
民家の前までつくと私は誰か居ないか確認するためマリーから降りて玄関へと向かう。
「すみません、誰か居ますか!」
暫く待ってみるが中からは返事は無い。誰も居ないのだろうかと思い始めていると。
「おや?こんな所に客人とは珍しい。家に何か御用ですかな?」
背後から声をかけられ振り向くと、そこには背中に枝一杯にした籠を背負ったお爺さんが立っていた。
「貴方はこの家の人ですか?」
「そうじゃよ?この家は儂と婆様の家じゃよお嬢ちゃん。・・まあ、此処に客人が来るのは珍しいからの、中に入って茶でも飲んでゆくかい?もうじき婆様も帰ってくるじゃろうしの。ほれほれ、子供が遠慮するでない。」
「え、あ、はい。」
こうして私達はお爺さんに半ば強引に家に招かれるのだった。




