初エンカウント
冒険者クランに入った私は早速依頼が貼られている掲示板へと向かう。掲示板は近づくとメニューから受注か直接依頼書を剥がす事で依頼を受けることができる。
依頼にはランクがあり最低のFから最高EXランクまであり、当然ランクが上がれば依頼内容も難しくなっている。
そして、依頼は1度に30枠ぶん受けられるがランクが上がると使う枠が増えていきEXになれば全ての枠を使ってしまう。また、依頼は1度受注するとクリアするか冒険者クランに違約金を支払わなければ解除できない。なので当然ランクが高ければ違約金も高額になるため依頼を受ける際には実力に合ったものを受けないと後悔することになる。
なので私は《始まりの街》で受けられるFランクの依頼を数件受けることにした。
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私は今《始まりの街》の外の平原にいる。私が今回受けた依頼は次の3つだ。
☆薬屋に薬草を30個納品 ランクF
☆薬屋からポーション20個を冒険者クランに配達 ランクF
☆スライムを10匹討伐 ランクF
薬屋の納品・配達系の依頼があったからこれを受けることにした。スライムは薬草採取のついでに装備無しで倒せるか、そしてテイムがどれだけの確率でできるのかの確認ついでで選んだ。まあ装備無しでキツイようなら資金を手に入れて装備を買ってから再度挑めばいい。
という枠で私は採取ポイントを探して平原を歩いている。平原では初期装備に身を包むプレイヤーがソロやパーティを組んで狩りをしていたり、私みたいにソロで採取系の依頼をこなしているプレイヤーなどが見かけられる。
・・そんな中、初期装備すら身につけてない私は異質に見えるのだろうか?たまに私を見ているプレイヤーが何人かいた。
まあ、そんな事を私が気にしても資金が無いのだから仕方ない。と、そんな事考えていたら木の側にある採取ポイントを見つけた。私は早速採取を開始する。
「薬草が2個に毒草が3個・・か。」
まあ、一ヶ所目にしてはまずまずだろう。毒草は売るか《調合》スキルを使えば微毒薬になるから無駄にはならない。さて、次の採取ポイントを探さないと。
と、次の採取ポイントを探そうとする私の前に1匹のスライムが現れた。ちょうどいい。装備無しで戦えるのか、そしてテイムを試す良い機会である。
こうして私の、カルーアとしての最初の戦闘が始まった。






