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億単位を稼ぐ男

 あれから私達は冒険者クランに行って、ダンさんは依頼の破棄と賠償金を支払い、私はダンさんが新しく出した依頼を受けてお店に戻って来ていた。


「ねえ、カルーアちゃん。私が言う事じゃないかもだけど、本当に報酬それでいいの?」


「はい。実はちょっと着てみたかったんです。」


 私は今、アンさんと同じような制服を着ている。・・そう、あのドライアドの着ている緑のドレスそっくりの制服だ。

 アンさんが着てるのを見て、着てみたいと思ってたから予備の制服を報酬として貰いました。名前は『新緑のドレス:レプリカ』。アンさんが言うにはコスプレ衣装という物だそうだ。

 コスプレ衣装ということもあってか、この服は完全に見た目重視で能力値加算も装備スキルも無い。以前の私なら性能重視で絶対に着なかっただろうけど・・うん、いざ着てみると、これはこれで良いね。

 ・・私じゃアンさんのサイズだと合わないだろうって?サイズに関しては依頼に来た人に合うように数着用意していたらしいよ?


「それにしても、よかったんですか?お店閉めちゃって?」


 ダンさんはお店に戻ると、早速フィオナとフィーナを連れて店の奥へと行き、早々にお店を閉めた。


「あ〜、いいのいいの。ダンがああなったら納得する作品ができるまでお店に出す商品作れないからいつも閉めてるのよ。」


「・・売り上げとか大丈夫なんですか?」


「まあ、このお店って売り上げだけ見たら赤字なんだけどね。」


「それ、ダメなやつじゃないですか。」


「うん。でもね・・いや、直接見たほうがいいかな?カルーアちゃんってオークションはした事ある?」


「マーケットは利用した事ありますけど、オークションはやった事ないですね。」


 マーケットは売り手が決めた金額を払えば買えるのに対して、オークションは買い手が金額を決めるため、物によっては莫大なお金が動く。

 そう言えば前にチトセが試作品として、ただただ斬れ味のみを追求した結果、鉱石系の魔物すら一刀両断できる代わりに一太刀で壊れる刀を何本かオークションに出してみたら、それぞれ億単位のお金で買われたって言ってたなぁ。


「それじゃあ・・と、これ見てみて。」


 アンさんが見せてきたのはオークションで出品されている、ある商品だった。


「あ、これってダンさんの飴細工ですか?」


「そ。で、今の金額見てみて。」


 アンさんに言われ私は金額を見てみる。


「えっと・・・・・5億3000万・・?」


 え、飴細工だよね?食べ物だよね?いや、確かにダンさんがオブジェクトとしても良しって言ってたけど!


「驚いたでしょ?」


「・・はい。」


「ダンが作る飴細工は人気があってね。店で出してるのはさっきみたいな食べれる小さいのだけど、たまに等身大やプラモデルぐらいの大きさのを出品したら、いつもこれくらいの額が入ってくるから総合的には黒字なのよね。」


 ダンさんの飴細工はすごいとは思ってたけど、まさかここまで人気があるとは思わなかったよ。


「「フィ〜♪」」


 と、奥からフィオナとフィーナが出てきた。・・両手にマカロンを持って。


「もう、終わったの?」


「「フィ〜♪」」(モグモグ)


 2匹はテーブルに座ると手に持っているマカロンを食べ始めた。この子達さっきホールケーキ食べたのにまだ入るんだ・・。


「て事は造形に入ったわね。今回はそれほど大きくないから1〜2時間ってところかしら。・・待ってる間カルーアちゃんも何か食べる?」


「いいんですか?・・じゃあ、いただきます。」


 どんな作品ができるのか楽しみにしながら、私達は待つのだった。

 カルーアLv2 女 SP10

 クラス: 《全ての魔物の主(グランド・テイマー)

 HP55

 MP40(+5)

 筋力259

 硬さ223

 速さ342(+2)

 器用275

 魔力356

 幸運266


 武器

 初期図鑑本:MP(+5)


 防具

 新緑のドレス:レプリカ(効果無し)←New

 初期革製の靴:速さ(+2)

 

 スキル

 《ただ一つの恩恵(ワンオフ・ギフト)》:《全ての魔物の主(グランド・テイマー)

 《ワン・フォー・オール(1人はみんなのために)

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