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謎の妖精との出会い

「ガゥ、ガゥ。」


「あ、ガルド見つけたの?」


「ガゥ!」


 あれから2時間くらいだろうか、従魔達のおかげで魔苺は順調に採取できてるし、戦闘もMPポーションには限りがあるから休憩を挟みながら戦ってる。

 だけど未だにレア種は現れずにいるけどね。うーん、やっぱりレア種はなかなか出てこないね。


「もう少し探索したら帰ろっか。」


「ーー?」


 私の腕の中でスラミーが返事をする。せめて1匹ずつはテイムしておきたいけど、出てこないものは仕方ない。今日は依頼分と自分で使う予定の分の魔苺を採取したら帰ろう。


「「「「「ガルルルル!」」」」」


「「「「・・・プゥプゥ!」」」」


 っ!?突然ガルフ達が警戒態勢に入り、兎丸達も何かを聞きつけたのか警告してくる。

 私もガルフ達が警戒している方角に意識を向ける。すると森の奥から何かがこちらに向かって来ている音が聞こえてきた。


『・・・!?』


『フィ!フィ!』


 森の奥から現れたのは2匹のフェアリー・・いや、私の知ってるフェアリーでもフラワーフェアリーとも違う。

 突如現れた2匹のフェアリー(仮)は気品のあるドレスと雰囲気を出しており、まるで妖精の王女様のようだ。


『フィ!フィ!』


『フィ・・フィ・・。』


 2匹のフェアリー(仮)は、まるで何かに怯えるように私の首と髪の間に隠れる。


「「「「「ガルルルル!」」」」」


 ガルフ達は警戒を解かない。どうやらこの2匹が警戒対象ではないみたいだね。・・とすると。


「おや?プレイヤーがいたのかい?」


 ガサガサ、ガサガサ、ガサガサ。

 

 警戒する先から現れたのは1人の女性プレイヤー、それと音の感じからして3〜4人が周囲を囲んでるね。


「ん?あんた、もしかして掲示板で話題になってる子かい?」


 話題?・・ああ、ビャクヤから聞いたあの掲示板の事か。・・それはともかく、この人達の狙いは・・いや、考えるまでもない。この人達の狙いはこの子達(2匹の妖精)だろう。明らかにこの人達に対して怯えている。


「だったら、なに?」


「あ〜、別にあたしらお嬢ちゃんに用はないんだよ。あたしらが用があるのはその2匹さ。こっちに渡してくれると助かるんだけどねぇ。」


 やっぱり。この子達を狙ってたか。大方、レアドロップ狙いだと思うよ?私だってレアドロップ狙いで魔物を倒した経験はある。この人達だってゲームを遊んでるプレイヤーとして間違った事はしてない。・・だけど。


「残念だけどそれは無理かな。この子達、貴女達に怯えてるし。」


 私は直感的に感じ取る。この子達は渡しちゃいけない、と。


「・・・そうかい。なら、仕方ないねぇ。あんたがいったいどんな未知のスキルを持ってようが知らないけど、()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「「「・・・。」」」


 女の人がそう言うと隠れていた人達が動きだし、従魔達は戦闘態勢に入る。・・しかし、今の言葉でわかった。この人達はそれほど強くない。私はともかく、マリーも警戒しているということは最大能力値は100もないだろう。

 それに相手が未知のスキルを持ってるってわかってるなら、普通もっと警戒すると思うんだよ、経験的に。


「・・1つ良いこと教えてあげようか。」


「なんだい?渡す気にでもなったかい?」


「違うよ。私が言いたいのは・・口は災いの元って事!《ワン・フォー・オール(1人はみんなのために)》!」


 私が《ワン・フォー・オール(1人はみんなのために)》を発動すると同時に従魔達が動きだす。


「・・・!?」


「・・・ぐはっ!?」


「・・・い、痛ててててて!?」


 案の定と言ったところか、周囲を囲んでいたプレイヤーは従魔達の動きに対応できずにいた。

 ある者はスラミー達に腕や足を束縛されただけでなく、呼吸できないように顔をその弾力のある体で包まれる。

 ある者は兎丸達に顔面や頭部を休まず蹴り続けられる。・・誰も角で攻撃しないんだね・・。

 ある者は腕や足、ガルフ何か頭を齧ってる。それもみんな、ただ噛むんじゃなくてギシギシとノコギリのように顎を動かしてる。


「な!?あんた、いったい何したんだい!?」


 《ワン・フォー・オール(1人はみんなのために)》を知らないって事は、やっぱり最近始めた人かな?


「・・できる事をやっただけだ、よっと!・・マリー!」


 私は隙だらけの女の人をマリーのいる方へと投げ飛ばす。


「クーーッ!マーーーーッッ!!!」


「ぐふぉぁ!?」


 投げ飛ばした女の人にマリーが渾身の一撃を与えた事で、女性が出しちゃイケナイような声を出して光の粒子になって逝った。

 その後を追うように残りの3人も光の粒子となって逝く。


「さてと・・もう大丈夫だよ?」


『『・・フィ?』』


「あ〜、うん。怖いお姉さん達はいないよ?」


『『フィ♪フィ♪』』


 一先ずはこの子達を護れて良かったよ。・・それにしてもこの子達、やっぱり見たことないな。後でビャクヤにでも聞いてみようかな?


「とりあえず、みんな。お疲れ様。少し休憩しよっか。」


「「「「「ーー!」」」」」

 

「「「「・・・プゥプゥ。」」」」


「・・・zzz」


「「「「「ガゥ!」」」」」


「クマ〜。」


『『フィ♪フィ♪』』


 ・・何かこの子達、普通に馴染んじゃってるね。

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