いちご狩りツアー
私達は今《恵みの森》にやって来ている。今回此処に来たのは『魔苺』という果物の採取依頼を受けたからだ。
この魔苺、LOLがサービス開始した当時、ポーションの味が不味くて何とかしたい生産プレイヤーが、始めて不味くないポーションを作った時に使われた素材で、現在の『果汁シリーズ』のポーションの材料として人気がある。
その他にも魔苺を使った料理など需要があるため、農業プレイヤー達の多くが魔苺を生産しているほどだ。
なら、依頼主のNPCも農業プレイヤーから買えばいいじゃないか、と思うかもしれないが、そこはゲーム。需要と供給が安定していても依頼はある。
それにこの依頼はあくまでオマケ。本来の目的は《恵みの森》にいるレア種、フルーツトレント、フルーツドライアド、フラワーフェアリーを出来る限りテイムすることだ。
特にフルーツトレントは個体ごとに実らせる実が違うため、テイムする数は多いほど良い。
「よし、みんな。美味しい果物のために、たくさんテイムしていくよ。」
「「「「「ーー!」」」」」
「「「「プゥ!」」」」
「・・プゥ。」
「「「「「ガゥ!ガゥ!」」」」」
「クマ!」
みんな、美味しい果物と聞いてやる気に満ちてるね。兎眠でさえやる気を出してるように見えるよ。・・多分。
と、そうだ。マリーのステータスを確認してなかったよ。え〜と、マリーのステータスはっと。
マリーLv1 (マザー・グリズリー)
HP100
MP20
筋力41
硬さ51
速さ48
器用56
魔力49
幸運59
うん。従魔になったとはいえ流石ボスクラスの魔物。他の子達よりも圧倒的に能力値が高いね。
カルーアLv2 女 SP10
クラス: 《全ての魔物の主》
HP55
MP40(+5)
筋力216+41=257
硬さ170+51=221(+5)
速さ229+48=277(+2)
器用164+56=220
魔力203+49=252
幸運166+59=225
そして私の能力値も大幅に強化された。
さて、それじゃあ魔苺の探索を始めようか。
〜〜〜
「〜〜♪〜〜♪」
私は今、マリーの背中に乗って鼻歌を歌っている。いや、最初は普通に歩こうと思ったんだけど、つい、マリーの背中に乗ってみたい衝動を抑えられずに乗ってみたら、これが案外乗り心地が良くってそのまま移動してるんだよ。
『ニン、ゲン。ニン、ゲン。』
『ニン、ゲン。モ、リ、カラ、デ、テイ、ケ。』
『コ、ロス。』
っと、鼻歌を歌ってる場合じゃないね。ドライアドが3体か。・・こう見てみると《魔と共存の街》に居るドライアドがどれだけ友好的なのかがわかるね。っと、そんな事を考えてる場合じゃない。このままだと私とマリー以外がかなり苦戦、最悪死に戻る。
「だけど、残念。対策はあるんだよ。・・いくよ、みんな。《ワン・フォー・オール》」
スキル《ワン・フォー・オール》
効果は単純。戦闘中、使用者の能力値分をパーティメンバー全員の能力値に加算するというだけ。
そのため能力値が低いと恩恵は小さいが、私の能力値はオール200オーバー。それがパーティ、つまり16体の従魔に私の能力値が加算されると言うことになる。
本当はテイムする方がいい気がするけど、今回はレア種が狙いだから通常種はサクサク倒させてもらうよ。
〜〜〜
後はもう一方的な蹂躙だった。この辺の魔物の能力値は少なくともマリーよりは低い。そんな魔物達が私並みの能力値になったスラミー達に勝てるはずはなかった。
「んく、んく。・・ぷは。」
戦闘が終わると私は此処に来る前に買っておいたMPポーション(林檎味)を飲む。休息していれば自然に回復するとはいえ《ワン・フォー・オール》はMPを最大値の半分使うのが欠点かな?
ん?ところで、いつこんなスキルを手に入れたかって?ふ、ふ、ふ。みんな憶えてるかな?・・そう、このスキルはランドさんの依頼をクリアした報酬で手に入れたスキルなんだよ。
他にも《環境無効》や《空間転移》など、なかなかレアなスキルが色々あったけど、このスキルは今の私にはピッタリだと思ってこのスキルを選んだ。・・ほら、やっぱり目の前で従魔達が殺られるのは見たくないしさ。
「ふぅ・・それじゃあ行こうか。」
私達は魔苺を探しつつ、レア種を探すため、森の奥へと進んで行った。
カルーアLv2 女 SP10
クラス: 《全ての魔物の主》
HP55
MP40(+5)
筋力216+41=257
硬さ170+51=221(+5)
速さ229+48=277(+2)
器用164+56=220
魔力203+49=252
幸運166+59=225
武器
初期図鑑本:MP(+5)
防具
初期革製の服:硬さ(+3)
ズボン:硬さ(+2)
靴:速さ(+2)
スキル
《ただ一つの恩恵》:《全ての魔物の主》
《ワン・フォー・オール》←New




