共存する街
あの後、気を失うように眠って、起きて仕事に行って、休憩時間に次の話考えて思ったんです。
あ、これ街の名前変えた方がいい
と。幸いにも読み返すと名前だけしか出てなかったので変えさせてもらいました。
《富と名声の街》→《魔と共存の街》に変わりました。
私達は《マザー森林》を抜け、次なる街である《魔と共存の街》へと向かっている。
「いつ見ても凄いですよね、この街は。」
「まさにファンタジーって感じだよね。」
2人の言うことも納得できる。私自身、目の前に広がる光景は何度見ても飽きないだろう。
《魔と共存の街》、その街は《マザー森林》を抜けて暫く進んだ場所にある巨大な陥没地帯にあった。この街の最大の特徴はその陥没地帯に生えてる《ジャイアントレント》を地盤にできていることだろう。
そう。この街は巨大な大樹の魔物と共存した街。故に《魔と共存の街》なのだ。
そして、歩き続けてようやく《魔と共存の街》の入り口にやってき・・て・・あ。
「ねえ、チトセ。」
「はい、何ですか?カルーアさん。」
「これ、私が向かうよりもチトセが《転移結晶》を使って戻った方が早いんじゃ?」
「・・・はっ!?」
チトセはまるで、その発想はありませんでした!というような顔をした。
「え、てっきり僕は姉さんがカルーアと一緒にいたいから、あえて徒歩で向かってるんだと思ってた。」
「・・・はっ!?」
チトセ?その発想もありませんでした!って顔してるよ?
「と言うか、今のカルーアってテキーラの時みたいに軽鎧とかよりも可愛い系の服装備の方が似合ってない?」
「た、確かに!?・・(ガクッorz)あれ?じゃあ、私はカルーアさんのために何を作ってあげれば良いんですか?」
あ、まずい。チトセが絶望した顔で膝をついた。な、何かフォローしないと。・・そうだ!
「ア、アクセサリー。そう!アクセサリーを作って欲しいな!」
「そうだよ姉さん。《装飾》スキル持ってるんだから、服は無理でもアクセサリーなら作れるじゃないか。」
ビャクヤ、ナイスフォロー!
「そ、そう、ですね!服は無理でもアクセサリーなら!・・カルーアさん!何かリクエストはありますか!?」
「え、あー、能力値は必要ないから、テイム率アップがあると良い、かな?」
「テイム率アップですね!早速工房に戻って最高の物を作ってきます!行きますよビャクヤ!」
そう言ってチトセは《転移結晶》に向かって走り出す。
「あ、姉さん!?・・ごめんカルーア、完成したら連絡するから此処で集合でいいかな?」
「うん。それはいいけど・・。追いかけなくて大丈夫?」
「工房に行ったんだし、すぐに追いつくよ。それじゃあカルーア、またね。」
ビャクヤも《転移結晶》に向かって歩いて行く。
「・・とりあえず、街に入ろうかな。」
こうしてパーティを解散した私は1人で《魔と共存の街》に入って行くのだった。
何故かチトセ、アホの子になってきてしまってる気がするんですが?気のせいですかね?