マザー・グリズリーに雄疑惑?
LOLにログインしました。・・と言っても、現実であんな事があったからか何かをしたい気がおきない。
「・・・(ポケ〜)」
私は教会の敷地にあるベンチに座りスラミーと一緒にボケッと空を見上げていた。
「ーー?」
「ん?何、スラミー?」
「ーー!ーー!」ピョンピョン
スラミーは私に元気がないと思ったのだろうか?膝から降りて私に見せるようにピョンピョンと跳ねる。
「・・ふふ。元気付けてくれてるの?ありがとう。」
「ーー!ーー!」
スラミーに励まされたからか少し元気が出てきた。しかし、元気が出てきたとはいえ今日1日は特にやりたい事を思い浮かばない。いっその事、専用フィールドに行って1日中従魔達と過ごすのも悪くない。
「あ。そういえば、マザーの名前まだ決めてなかったなぁ。」
マザーこと《マザー森林》のボス、マザー・グリズリー。彼女・・マザーって名前なんだし雌だよね?・・これで雄だったらどうしよう。世の中には男性がお母さんという、複雑な家庭があるって以前テレビで見た気がする。
「いやいや、ゲームの魔物にそんな設定ないよね?・・ないよね、スラミー?」
「ーー?」
今までは気にしたことないのに、ここにきて何だか気になってきた。
「そうだ、直接聞けばいいんだ。」
思い立ったが吉日、私はこの場にマザー・グリズリーを呼び出した。
「・・?クマ?」
転移してきたマザー・グリズリーは此処は何処だ?というふうに周囲を見渡した。そんな彼女?に私は問いかける。
「ねえ、貴女は雄だったりする?」
「クマ?クマクマ。」
マザー・グリズリーは首を横に振る。
「なら雌であってる?」
「クマクマ。」
今度は縦に首を振った。どうやら彼女であっているようだ。
「って、そうだよね。マザーってついてるんだから雌だよね。」
安心した。これでもし可愛い名前をつけた後に実は雄でした、なんて事にならなくてすんだ。・・それを言ったら兎丸やガルフ達はどうなんだ?ってなるけど、それは気にしたらダメだ。
「そうだなぁ、雌だってハッキリしたし可愛い名前が良いよね。」
マザー・グリズリーが雌だとわかった事だし私は彼女につける名前を考える。できれば可愛い名前が良いよね。
「ん〜・・決めた。貴女の名前はマリーだよ。」
「クマ!クマクマ〜♪」
うんうん、気に入ってくれたみたいだね。スラミーもマリーの背に乗って歓迎している。・・と、そこに。
「あ、兄貴ー!いました!例のガキです!って、マザー・グリズリー!?」
他にプレイヤーがいなかった静かな教会の敷地に1人の男性の声が響く。私はその男性を見て嫌な予感を感じた。
・・・だって見た目が如何にもヒャッハーな人なんだもん。




