ゴブリン逃げて!超逃げて!
さて、あれから私はココ達のお世話をした後、以前行った時は入れなかった《マザー森林》に入れるのでは?と、思い、1人で行ってみる事にした。今の私なら全力で走れば《マザー森林》につくのに30分も掛からず、私が入ろうとすると・・。
《《マザー森林》の到達を確認しました。専用フィールドで《マザー森林》が解放されました。フィールドクリエイトに転移結晶が追加されます。》
と、アナウンスが鳴り、《マザー森林》に入れるようになった。
「それにしても、転移結晶・・か。」
転移結晶とは、ダンジョンや街から離れたフィールド、各街やボス部屋などにある次のフロアやエリアの移動、街同士を行き来したり、ダンジョンの外に転移などと、様々な場所にある転移装置のようなものである。
私は試しに転移結晶を生成してみた。
《転移結晶を生成します。生成場所を選択してください。なお、使用するためには転移したい場所にも転移結晶を生成する必要があります。》
私は転移結晶を《マザー森林》の入り口付近に生成していつもの場所に戻り、転移結晶をいつもの木の隣に生成した。
私は試しに転移結晶に触れると転移先が表示されたので《マザー森林》を選択する。すると一瞬、体がフワッと浮く感覚があった後、私は《マザー森林》に生成した転移結晶の前に立っていた。
「これは便利だけどスラミー達は・・あ。」
「ーー!?ーー!」
従魔達も利用できるのかな?と、思っていると転移結晶の前にスラミーが現れた。どうやらこの転移結晶は単独で従魔達も利用できるようだ。
「確認したい事も終わったし、戻るよスラミー?」
「ーー?ーー!」
それからはスラミー達の弾力や兎丸達や狩りから戻ってきたガルフ達のモフモフを堪能したり、従魔達に囲まれて昼寝や《マザー森林》でかくれんぼなどで遊んだりと、あっという間に24時間が経過していった。
〜〜〜
「さて。みんな、本格的にゴブリン狩りを再開しようか。」
「「「「「ーー!!」」」」」
「「「「・・・プゥプゥ!」」」」
「・・・zzz」
「「「「「ガゥ!ガゥ!」」」」」
私達は今《マザー森林》から専用フィールドに転移する時にいた場所にいる。
ガルフ達と戦闘になってスラミー達が死に戻るというトラブルはあったものの、今はそのガルフ達も心強い仲間となった。
「それじゃ、スラミー達は各自1匹ずつガルフ達に騎乗して。《マザー森林》のゴブリンの群れは最大でも6匹しか出ない。だから今回はガルフ達の機動力を活かして集団によるサーチ&デストロイでいくから。・・誰かがピンチになっても私が助ける。だからみんなは自分達の出せる全力で戦って。・・それじゃあ・・Go!」
私が合図を出すとスラミーと兎丸を乗せたガルフを先頭に隊列を組んで森の中を駆けていく。
「・・・プゥ!」
「ガゥ!」
どうやら早速1組目のゴブリンの群れを見つけたようだ。
『ギ!ギギギ!』
『ギギギ!ギギ!?』
『ギシャ!ギシャ!』
見つけたゴブリンの数は3匹、向こうはこちらが出した音で警戒しているようだが、ガルフ達は迷わず突っ込んで行く。
ゴブリンは棍棒、短剣、短槍、短弓のどれかを装備しているが、この3匹は全員棍棒を装備していた。
『ギシャーッ!!』
「ガゥ!」
ゴブリンの1匹がガルフに向かって棍棒を振るう。だが、ガルフはそれを躱す。
「・・・プゥ!」
『ギ!?・・ギャハッ!?』
そして騎乗していた兎丸が攻撃を空ぶって隙だらけのゴブリン目掛け、角を利用した体当たりを喰らわす。
「ーー!」
『・・ッ!?・・(バタンッ!)ギャハッ!』
そして兎丸の体当たりを喰らってよろめくゴブリンの足をスラミーが拘束する事でゴブリンはバランスを崩し地面に倒れる。
後はもう一方的だった。倒れたゴブリンの首にガルフが噛み付き、兎丸がゴブリンの腹を蹴り、スラミーはその間も拘束し続ける。やがてゴブリンは力尽きて光の粒子へと砕けた。
当然ながら倍の数で攻められていた他のゴブリンはとっくに倒されている。兎眠も今は寝ているみたいだけど戦闘時は起きて戦っていたのを私はちゃんと見ていたよ。
「よし。この調子でどんどん狩るよ!」
「「「「「ーー!ーー!」」」」」
「「「「・・・プゥプゥ!!」」」」
「「「「「ガゥ!ウァオーーーン!!!」」」」」
「・・・zzz・・・プゥ。」
私達は今日中にこの依頼を終わらす勢いでゴブリンを探すため、森の中を駆け巡ったのだった。




