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緊急依頼、開始です

この回からセリフとセリフの間をあけてみました


あと、すみません。12時に予約投稿すると前回言いましたが、後になってから何かモヤモヤして落ち着かなかったので、今までどおり書いたらすぐに投稿するのに戻したいと思います。そのため前回の後書きを消しました。

 専用フィールドを出た私は1度《始まりの街》に戻ることにした。ココ達が産んだ卵とすっかり忘れていたスライム討伐の際にドロップしていた『スライムゼリー』を全部売りに行くためだ。

 卵とスライムゼリーを売れば合計300Gくらいはあったかな。他人から見れば端金だが、所持金スッカラカンの私には大金のようなお金である。・・まあ、このお金でスキルを買うからすぐに無くなるんだけどね。


 そう、今回はスキル屋に行きスキルを買うのが目的なのだ。よくよく考えたら今の私のスキル《ただ一つの恩恵(ワンオフ・ギフト)》:《全ての魔物の主(グランド・テイマー)》しか持ってないし、次に行く予定の《マザー森林》に行くのに《気配察知》か《気配遮断》のどちらかは持っておかないと奇襲を受けるからね。・・ちなみに今まで平原と言っているけど《始まりの平原》と言うちゃんとした名前がある。まあ、特に特徴が無いから私は平原って言うけどね。


「私の能力値なら素で突破できるだろうけど・・。」


 そう、単純に突破するだけなら私1人で戦って魔物を次々とテイムしていけばいい。だけど今は可愛い従魔達がいるんだ、できることなら従魔達を活躍させてあげたい。何よりそれだと、テキーラの時と変わらないのだ。


「やっぱり、先に行くには私1人が強くなっても意味がないよね。」


「「「「「ーー?」」」」」


「うん。一緒に強くなっていこうね。」


「「「「「ーー!」」」」」


 スラミー達は頑張る意志を表すように触手を伸ばす。


「さて。それじゃあアイテム売って、スキルを買いに行こうか!」



〜〜〜


『ギシャーッ!』


「スイ、ラムは下がって!スイム、ライムGo!」


『・・!?ギ、ギ・・!?』


 スイム、ライムが交差するように体当たりするとゴブリンは光の粒子へ砕けていった。


 私は今、ゴブリン狩りをやっている。何故ゴブリン狩りをやってるかって?・・それは少し前。アイテムを売って、スキル屋に入った時まで遡る。


〜〜〜


 カランコロン♪カランコロン♪

 バンッ!!!!!!!


「!?(ビクッ)」


「「「「「ーー!?(ビクッ)」」」」」


 スキル屋に入った私達は、いきなり何かを力強く叩く音にビックリしてしまっていた。


「あの野郎どもっ!よくも俺の娘を傷者にしやがってっ!!ぶっ殺してやる!!!」


「ちょっと、お父さん!やめて!?ほんの擦り傷だから!」


「いーや!俺の可愛い愛娘に傷を負わせたんだ、奴等を1匹残さず根絶やしにしてやる!!」


 ・・何だか物騒なこと言ってるよあの男性。・・これはアレかな?緊急依頼(クエスト)かな?

 ・・そもそも依頼には大きく分けて3つの種類がある。同じ内容の周回依頼、主に冒険者クランにあるのがそう。

 次に、街中やフィールドなどで突発的に発生するのが緊急依頼。

 最後に、個人に依頼がくる指名依頼。これは主に実績のあるプレイヤーに重要NPCからの依頼が殆どだ。

 そして今回のこれはおそらく緊急依頼だろうね。


「あっ!?いらっしゃいませ!」


 女性は父親を押さえつけながらも店に入ってきた私に挨拶をしてきた。


「すみません、お見苦しいところを見せて。」


「あの、何かあったんですか?」


「いえ、街の外に出たときに偶々ゴブリンに遭遇しちゃって、逃げるときに足を擦り剥いちゃっただけなんです。それをお父さんが大袈裟にしちゃってて。」


「大袈裟じゃねぇ!大事な愛娘の足に怪我負わせたんだぞ!?これが黙っていられるか!!」


「お父さん?それ以上騒ぐならもう口聞いてあげないよ?」


「うぐっ!?で、でもよぉ・・。」


 ・・・この父親は娘を愛してるんだね。・・父親に愛されるってこんな感じなのかな・・。


「・・・そ、そうだ!そこのあんた!見たところ冒険者だろ?俺の代わりにゴブリンを根絶やしにしてきてくれないか!?」


《緊急依頼:☆ゴブリンを殲滅せよ ランクD。が発生しました。この依頼を受けますか?YES/NO》


 アナウンスが鳴り、依頼を受けるかの選択肢がでる。私は迷わずYESを押した。


「おお!引き受けてくれるか!」


「はぁ、お父さんったら。」


「・・それじゃあ、行ってきますね。」


「ああ!無事に奴等を殲滅してきてくれ!!」


 カランコロン♪カランコロン♪


「・・さて・・ゴブリン退治に行こっか、みんな。」


「「「「「ーー!!」」」」」


 こうして緊急依頼を受けた私は平原へと向かうのであった。

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