表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/99

配達依頼、開始です

 薬屋についた私達は店の扉を開けて中に入って行く。


「いらっしゃいませ!」


 店に入るとカラン♪カラン♪と、扉の鐘が鳴り、店員の女性NPCが挨拶をしてきた。私は店員さんに近づき依頼の件を伝える。


「すみません。依頼にあった薬草を持ってきました。」

「まあ、貴女が?まだ子供なのに1人で魔物がいる外に出たの?」


 ん?始めた頃はそんなこと言われたことないけど・・ああ、そうか。今の私の見た目は大人だったテキーラとは違って子供の姿なんだった。へ〜、子供の姿だとこんな事言われるんだ?知らなかったな。


「はい。私も冒険者ですし、それにこの子達もいますから。」


 と、私はスラミー達を店員さんに見せながら言う。


「ふふ♪そうね、スライムをこんなに連れているものね。それじゃあ、薬草の確認をするから出してもらえる?」


 私はカウンターに採取した薬草を取り出していく。


「・・・はい、確かに依頼した数ありますね。」

「それと、冒険者クランにポーションを配達する依頼も受けてるんです。」

「まあ♪それも受けてくれたの?」

「はい、ついでですし。」

「わかったわ、すぐに用意するから待っててね?」


 そう言って店員さんは店の奥に行き、配達するポーションの入った木箱を持ってくる。


「これなんだけど、大丈夫?結構重いわよ?」

「大丈夫です、スラミー達に手伝ってもらいますから。」


 配達系の依頼には2種類あって、配達物をインベントリに収納できるのと収納できないのがある。そしてこの依頼は収納できないタイプの依頼で地味に初見殺しな依頼なのだ。何も知らない初心者プレイヤーはこの重い荷物を冒険者クランまで運ばないといけない。


「そう?それじゃあスライムさん達、この子のことお手伝いしてあげてね?」


 そう店員さんが言うとスラミー達は、まかせろ!とでも言うようにサムズアップするように触手を伸ばす。・・私の筋力値ならこのぐらいの荷物運べない事はないんだけど、手伝ってもらうって言っちゃったしここはスラミー達に手伝ってもらおうかな?


 そして荷物を持ち上げるように乗せるスライム達と一緒に、私は薬屋を出たのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ